トッテナムのソンフンミンは、自身がファンであるレクサムと対戦することは叶わなかった。
日本時間8日に行われたFAカップ4回戦シェフィールド・ユナイテッド対レクサム。結果は、2部リーグの上位につけるシェフィールドUが5部リーグのレクサムを3-1で下し、トッテナムが待つ5回戦へ進出した。
『Mirror』によると、レクサムでプレーするエリオット・リーは次のように明かしていた。
“「私の友人であるトム・ロッキャー(ルートン・タウン)はウェールズ代表としてプレーしており、先日ベン・デイヴィス(トッテナム)と一緒にいたのだが、ベン・デイヴィスは、ソンフンミンが今やレクサムの大ファンだと言っていた」”
この事実を知ったエリオット・リーとチームメイトは、昨年11月に行われた試合でソンフンミンのゴールパフォーマンスである「カメラ」を真似たそうだ。
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— Wrexham AFC (@Wrexham_AFC) January 30, 2023
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残念ながらソンフンミンはレクサムと対戦することができなかった。
さて、今回の試合はプレーするリーグを考慮すると普通の光景に見えるが、実は再試合であった。1月30日に行われた試合では、激しい撃ち合いの末、3-3でドロー。FAカップの規則に倣い、再試合が行われることになっていた。
今大会のレクサムは大きな注目を集めた。5部リーグであるため予選からの出場だが、まずは6部リーグのブライス・スパルタンズを下し、本戦出場を決める。
1回戦で5部リーグのオールダム・アスレティック、2回戦で6部リーグのファーンバラを順当に破り、プレミアリーグやチャンピオンシップのクラブが参加し始める3回戦へ駒を進めた。
3回戦の相手はコヴェントリー・シティ。2部リーグの中位につける格上のクラブだ。しかし、アウェイというハンデもありながら3-4で金星をあげた。
そして迎えた4回戦。相手は再び2部リーグのシェフィールド・ユナイテッド。こちらは同じ2部リーグでも昇格圏内の2位につけるさらに格上のクラブだ。
前評判ではシェフィールドUの方が有利かと思われたが、実際は違った。シェフィールドUの選手が一人退場したこともあり、86分にレクサムが勝ち越しに成功する。そのまま逃げ切れば大金星だったが、試合終了間際に同点ゴールを許し、再試合に持ち越しとなった。
再試合はシェフィールドUの本拠地ということもあり、レクサムにとってはさらに難しい状況。それでもレクサムは最後の最後までシェフィールドUを追い詰めた。
後半アディショナルタイムまで1-1の同点。しかし、レクサムは試合終了間際に連続失点を許し万事休す。トッテナムが待つ5回戦進出とはならなかった。
クラブのオーナーが、マーベル映画の一つ「デッドプール」にも出演したハリウッドスターのライアン・レイノルズということもあり、注目を集めるレクサム。22/23年FAカップでの夢は途絶えたが、上位リーグ昇格に向けてはまだ道半ばだ。
(By ALLSTARS CLUB編集部)