カタールワールドカップの決勝はアルゼンチン対フランス。アルゼンチンは1986年以来の優勝、フランスは史上3ヵ国目の2連覇を狙う。
今回は、歴代ワールドカップの決勝で、勝利に導く決勝ゴールを決めてきた選手たちを紹介していこう。
1930年サントス・イリアルテ(ウルグアイ代表、4-2)
第一回ワールドカップで決勝ゴールを決めたのは、ウルグアイ代表のサントス・イリアルテ。2-2で迎えた後半23分に決め、アルゼンチンを下した。
1934年アンジェロ・スキアビオ(イタリア代表、2-1)
チェコスロバキアとの激戦にケリを付けたのは、イタリア代表のアンジェロ・スキアビオ。1-1で迎えた延長戦前半に勝ち越しゴールを決めた。
1938年ジーノ・コラウッシ(イタリア代表、4-2)
試合開始早々から動いた1938年ワールドカップ決勝。ジーノ・コラウッシの2点目のゴールが決勝点となった。
1950年該当者なし
この大会は、「決勝」という概念がなく、決勝リーグというシステムで順位が決められたため、該当者はいない。
1954年ヘルムート・ラーン(西ドイツ代表、3-2)
前半早々に2点差を付けられた西ドイツだったが、怒涛の反撃で試合終盤のラーンの決勝ゴールにより、優勝を決めた。
1958年ペレ(ブラジル代表、5-2)
ペレの伝説が始まった1958年大会。17歳で決勝ゴールという大仕事を成し遂げた。
1962年ジト(ブラジル代表、3-1)
史上2ヵ国目の2連覇を狙ったブラジル代表は、先制を許すもすぐに追いつき、後半に一気に逆転に成功した。
1966年ジェフ・ハースト(イングランド代表、4-2)
自国開催で優勝を目指したイングランドは、2-2で迎えた延長にジェフ・ハーストがゴールを決め、最終的に4-2で勝利した。同選手は結果的にハットトリックを達成している。
1970年ジェルソン(ブラジル代表、4-1)
ペレのゴールで先制したブラジルだったが、前半の内に追いつかれてしまう。しかし、後半にジェルソンの勝ち越しゴールを含む3得点で、最終的に大差で勝利した。
1974年ゲルト・ミュラー(西ドイツ代表、1-2)
西ドイツを代表するストライカー、ゲルト・ミュラー。トラップに失敗したが、さすがの決定力で難しい体勢から決め切った。
1978年マリオ・ケンペス(アルゼンチン代表、3-1)
自国アルゼンチンで優勝を目指したアルゼンチン代表だったが、後半終盤に追いつかれ延長戦に突入する。それでも先制点を決めたマリオ・ケンペスが決勝ゴールを決め、見事初優勝を自国民の前で達成した。
1982年マルコ・タルデッリ(イタリア代表、3-1)
前半はスコアレスドローで折り返したが、後半に一気に試合が動く。イタリアが3点を先取し、最終的に3-1でイタリアが優勝した。
1986年ホルヘ・ブルチャガ(アルゼンチン代表、3-2)
マラドーナの伝説となった1986年ワールドカップ。決勝は、後半の最後の最後までもつれた。
1990年アンドレアス・ブレーメ(西ドイツ代表、1-0)
これまでのワールドカップ決勝で最も接戦になった試合だ。後半40分にブレーメがPKを決め、1974年以来の優勝を成し遂げた。
1994年該当者なし(0-0、PK戦で決着)
歴代ワールドカップ決勝で唯一スコアレスドローのままPK戦まで進んだ試合。イタリアはバレージやバッジョなどが外し、ブラジルが優勝を飾った。
1998年ジネディーヌ・ジダン(フランス代表、0-3)
自国開催で、史上初のワールドカップ優勝を狙ったフランス代表。ジダンのドブレテなどで前年王者に完勝を収めた。
2002年ロナウド(ブラジル代表、0-2)
3大会連続で決勝に進んだブラジル代表。フェノメノことロナウドが圧巻のパフォーマンスで優勝に導いた。
2006年該当者なし(1-1、PK戦で決着)
ジダンの頭突きが生まれた伝説の試合。史上2回目の決勝でのPK戦となり、結果的にイタリアが勝利した。
2010年アンドレス・イニエスタ(スペイン代表、0-1)
延長後半の終盤までもつれた接戦。この試合の英雄になったのは、バルセロナのレジェンド、アンドレス・イニエスタだった。
2014年マリオ・ゲッツェ(ドイツ代表、1-0)
2大会連続で延長戦までもつれ込んだワールドカップ決勝。クローゼに代わって出場したゲッツェが決勝ゴールを決めた。
2018年ポール・ポグバ(フランス代表、4-2)
久しぶりにゴールラッシュとなった2018年ワールドカップ決勝。決勝点となったのは、ポグバのスーパーゴールだった。