ワールドカップ

四年に一度の祭典、ワールドカップ。各国が狭き門を潜り抜け、大舞台を目指す。

どの国にとっても特別な舞台であることは間違いないが、やはり開催国となればより一層力が入るだろう。地元の大勢のファンに後押しされ、普段よりも良い成績を残すチームもある。

今回紹介するのは、ホストとしてワールドカップを開催しながら、同大会で優勝したことのあるチーム。第一回のウルグアイ大会から2018年のロシア大会まで、実に21もの優勝チームが生まれたわけだが、そのうち開催国として優勝を果たしたのは6チームも存在する。

それでは順番にそれらのチームを振り返っていこう。

1930年ウルグアイ大会:ウルグアイ代表

第一回ワールドカップはウルグアイで開催されたが、初代王者に輝いたのはウルグアイだった。グループステージを2戦無失点で突破すると、準決勝で6-1と圧倒的な強さを見せる。決勝は隣国アルゼンチンと対戦し、4-2で勝利した。

1934年イタリア大会:イタリア代表

なんと二大会連続で開催国が優勝するという結果に。第二回ワールドカップはイタリアで開催されたが、初戦から大量得点で勝利。その後は再試合などやや危ない場面もあったが、最終的に堅守で王者に輝いた。

1966年イングランド大会:イングランド代表

三事例目はやや年数が空いた。サッカー発祥の地とされているイングランドは、何としてでも地元でのワールドカップ初優勝を成し遂げたかったはずだ。開幕戦こそ引き分けに終わったが、その後は何とか持ち直し、決勝では延長戦でのゴールで優勝を決めた。ちなみにイングランドは現時点で、この優勝が最初で最後となっている。

1974年西ドイツ大会:西ドイツ代表

当時は西ドイツと東ドイツに分かれていた時代。ゲルト・ミュラー擁する西ドイツは、グループステージで東ドイツと同じ組に入ったが、直接対決は敗れることとなった。しかし、二次グループステージで首位通過すると、決勝ではオランダを破り、二回目の優勝に輝いた。

1978年アルゼンチン大会:アルゼンチン代表

強豪アルゼンチン代表は、実はこの大会前まで優勝経験がなかった。この大会ではマリオ・ケンペスが攻撃の主力として活躍し、見事優勝に導いた。ちなみに現在マリオ・ケンペスという名は、アルゼンチン第二の都市コルドバにあるスタジアム名(タジェレスの本拠地)にもなっている。

1998年フランス大会:フランス代表

直近の開催国優勝の事例は、1998年のフランス代表。アンリやジダン、デシャン、ヴィエラ、テュラムなど錚々たるメンバーが揃い、見事優勝に輝いた。フランスはこの大会が国史上初優勝となっている。