カタールワールドカップ

初の中東開催となった2022カタールワールドカップ。カタール代表にとってはこれ以上ない特別な舞台だったはずだが、オランダ、セネガル、エクアドルの前に歯が立たず、0勝3敗でグループステージ敗退となった。

かつて、ワールドカップの開催国はグループステージを必ず突破するというジンクスがあった。1930年から2006年まで最低でもラウンド16まで進んでいたが、2010年の南アフリカでそのジンクスは途絶えてしまった。

その後、2014年のブラジル、2018年のロシアと決勝トーナメント進出に成功したが、今回2022年のカタールはグループステージで姿を消すこととなった。

ただ、開催国が全敗でグループステージ敗退というのは史上初の出来事である。2010年の南アフリカ代表は、3戦目のフランス戦で金星をあげ、最後の最後に自国ファンに勇姿を見せた。

ちなみに、過去22大会(カタール大会を含む)で開催国として優勝した例は6件しかない。

カタール代表は、全敗で敗退しただけでなく、得点数もまた史上最低値だった。

これまでの開催国チームの最低ゴール数は1994年のアメリカ代表と2010年の南アフリカ代表の「3」であったが、カタール代表はわずか「1」。セネガル戦で決めたムーンターリーのゴールのみに終わった。

このように、アジアカップでの優勝やコパアメリカへの参加など経験を積んで挑んだカタール代表だったが、ワールドカップでは結果を残せなかった。

カタールとしては、気持ちを切り替えて、次の国際大会に向けて突き進みたいところだ。

【開催国の成績】

1930年ウルグアイ代表(優勝)
1934年イタリア代表(優勝)
1938年フランス代表(ベスト8)
1950年ブラジル代表(準優勝)
1954年スイス代表(ベスト8)
1958年スウェーデン代表(準優勝)
1962年チリ代表(ベスト4)
1966年イングランド代表(優勝)
1970年メキシコ代表(ベスト8)
1974年西ドイツ代表(優勝)
1978年アルゼンチン代表(優勝)
1982年スペイン代表(2次GS敗退)
1986年メキシコ代表(ベスト8)
1990年イタリア代表(3位)
1994年アメリカ代表(ベスト16)
1998年フランス代表(優勝)
2002年日本代表(ベスト16)
2002年韓国代表(ベスト4)
2006年ドイツ代表(3位)
2010年南アフリカ代表(GS敗退)
2014年ブラジル代表(4位)
2018年ロシア代表(ベスト8)
2022年カタール代表(GS敗退)

※1934年と1938年はグループステージ制度なし