ワールドカップ

現在決勝トーナメントで大きく盛り上がっているカタールワールドカップ。日本代表は惜しくもラウンド16のクロアチア戦で敗れてしまったが、スペインやドイツを破り、クロアチア相手にPKまで持ち込むなど、過去最高ともいえるチームだった。

日本代表を応援していたファンにとっては、ワールドカップが終わったような感覚になるが、大会自体はまだ終わっていない。

メッシ擁するアルゼンチンや2連覇を狙うフランスなど強豪国の熱い戦いが観られるという意味では、決勝が終わるまでワールドカップの火が消えることはないだろう。

アルゼンチン代表のメッシは、今大会が自身最後のワールドカップになるかもしれないとほのめかしており、全世界のサッカーファンにとっては、史上最高の選手の一人が大舞台で観られなくなるのは悲しいことだ。

さて、そんなメッシだが、今大会は絶好調を維持している。ドリブル突破や一気にスイッチを入れるパスの供給など、チームの絶対的存在となっている。

目に見える数字でも自身過去最高レベルの活躍をしており、ここまで3ゴール1アシストを記録。2014年の4ゴール1アシストに迫る。その2014年は準優勝に終わった。

実は、メッシは今大会の3ゴール1アシスト(ラウンド16終了時)により、ワールドカップにおけるゴール関与数(ゴール+アシスト)が歴代7位タイの「16」となった。内訳は、9ゴール7アシストである。

ちなみに並んでいるのは、同じアルゼンチンの英雄ディエゴ・マラドーナ(8ゴール8アシスト)と現ドイツ代表のトーマス・ミュラー(10ゴール+6アシスト)。

ドイツ代表のミュラーは、一回もゴールに関与できないままグループステージで敗退しており、記録を伸ばすことができなかった。また、2018年大会も同様に「0」で敗退しているため、実質、南アフリカ・ブラジルの2大会での数字となっている。

一方のメッシは、オランダとのベスト4をかけた一戦を控えており、さらに記録を伸ばす可能性を秘めている。

ただ、メッシはそのような記録より、喉から手が出るほど欲しいのはワールドカップのタイトルだろう。ラ・リーガやチャンピオンズリーグ、国内カップ戦、クラブワールドカップ、そして昨年のコパ・アメリカと数々のタイトルを手にしてきたが、唯一ワールドカップだけは掲げたことがない。

果たしてメッシ擁するアルゼンチン代表はどこまで勝ち進むことができるのだろうか。

【メッシのゴール関与内訳】
対セルビア・モンテネグロ(2006年、1G1A)
対メキシコ(2010年、1A)
対ボスニアヘルツェゴビナ(2014年、1G)
対イラン(2014年、1G)
対ナイジェリア(2014年、2G)
対スイス(2014年、1A)
対ナイジェリア(2018年、1G)
対フランス(2018年、2A)
対サウジアラビア(2022年、1G)
対メキシコ(2022年、1G1A)
対オーストラリア(2022年、1G)

【ミュラーのゴール関与内訳】
対オーストラリア(2010年、1G1A)
対ガーナ(2010年、1A)
対イングランド(2010年、2G1A)
対アルゼンチン(2010年、1G)
対ウルグアイ(2010年、1G)
対ポルトガル(2014年、3G)
対ガーナ(2014年、1A)
対アメリカ(2014年、1G)
対アルジェリア(2014年、1A)
対ブラジル(2014年、1G1A)