カタールワールドカップ大使を務める元カタール代表選手のハリド・サルマン氏が、先日、ドイツの放送局ZDFとのインタビューで、「同性愛は脳に問題があるものだ」と発言したことが波紋を呼んでいる。『MARCA』や『CNN』などが伝えている。
ドーハで撮影されたこのインタビューは、ワールドカップ組織委員会の関係者によって直ちに打ち切られた。
インタビューの中でサルマンは、カタールにおける同性愛の違法性問題について語っており、同性愛者は「ハラーム(haram)」であると述べた。
ハラームとは、イスラム教で禁止されているものの総称。飲食物でいうと豚やアルコール飲料はハラームに該当する。逆に禁止されていないものを「ハラール」といい、牛や鶏(一部例外あり)、天然の魚、無農薬野菜などがこれに含まれる。
サルマンは、「一番大切なのは、カタール人が、世界中から訪問者がいるという自覚を持つこと。しかし、訪問者は我々の規律を受け入れなければならない」と述べ、子供たちが良くないことを学ぶのではないかと懸念した。
今大会は、環境や人権、さらには外国人労働者が6500人以上亡くなるなどさまざまな問題が浮き彫りとなっている。
これに対して、一部の出場国はワールドカップを過剰に持ち上げない姿勢を示しており、例えばフランスでは、一部新聞が報道しないほか、主要都市におけるパブリックビューイングの設置を禁止している。
また、デンマーク代表のユニフォームを担当しているヒュンメルは、企業のロゴがユニフォームで目立たぬよう、ユニフォームの色と同じロゴを胸に付けた。
開幕まで残り2週間を切っているが、果たしてどのような大会になるのだろうか。