ワールドカップ

ワールドカップイヤーの今年、各大陸の予選も佳境を迎え、激しい出場権争いを繰り広げている。

 

日本代表も最終予選を2試合残すのみとなり、出場権獲得が期待されるところ。

 

ワールドカップは4年に一度開催される大会のため、選手としても監督としても、どちらであっても優勝の栄冠を得るということは非常に難易度が高いと言える。

 

そんなワールドカップだが、過去に選手、そして監督として優勝を経験した人物が3人存在する。

 

今回は選手&監督としてワールドカップ優勝を経験し、サッカー界に名を刻む人物を紹介する。

 

マリオ・ザガロ(ブラジル)

 


ブラジルの名将として知られるマリオ・ザガロは選手として1958年のスウェーデン大会と1962年のチリ大会に出場して優勝。

 

1965年に現役引退するとブラジルのボタフォゴで監督キャリアをスタート。その後ブラジル代表の監督や他のブラジルクラブの監督としてキャリアを築いた。

 

監督としてワールドカップを制したのは1970年のメキシコ大会。ペレを擁したブラジルは決勝トーナメントでペルー、ウルグアイ、イタリアに勝利を収め優勝を果たした。ザガロは史上初の選手&監督としてのワールドカップ優勝経験者となった。

 

フランツ・ベッケンバウアー(ドイツ)

 


バイエルン・ミュンヘン、西ドイツ代表で活躍し、皇帝と呼ばれるベッケンバウアーは地元開催となった1974年西ドイツ大会に出場。地元開催の重圧に立ち向かい、決勝まで順調に勝ち進んだ。決勝ではクライフ擁するオランダ代表と対戦。先制点を許すも前半のうちに逆転し、そのまま優勝した。

 

1983年の現役引退後1984年には西ドイツ代表監督に就任。監督としてワールドカップを制覇したのは1990年のイタリア大会。マテウスやリトバルスキーを擁したチームは、準決勝のイングランド戦をPK戦で倒し決勝に勝ち進むと、決勝ではアルゼンチンを1−0で破り優勝した。

 

ディディエ・デシャン(フランス)

 


現役時代はマルセイユやユベントス、チェルシーなどでMFとしてプレーしたデシャンは、1998年にフランス代表として自国開催となったフランス大会にキャプテンとして出場。ジダンやデサイーらを擁したチームはイタリアとのPK戦などを制し決勝進出。決勝ではブラジルを3−0で制し、優勝を果たした。

 

2001年に引退するとモナコ、ユヴェントス、マルセイユの監督を歴任。2012年にフランス代表監督に就任すると2018年のロシア大会で優勝。史上3人目の選手・監督としての優勝経験者となった。

 

 


現在監督としてのキャリアを歩み、選手・監督としてワールドカップ優勝を成し遂げる可能性のある人物といえば1998年フランス大会優勝メンバーのジダンやパトリック・ヴィエラ、2006年大会にイタリア代表としてプレーしたピルロやインザーギ、2010年大会のスペイン代表シャビなどが挙げられるだろうか。