カタールワールドカップのラウンド16で、日本はクロアチアと対戦。前半終了間際に前田大然のゴールで日本が先制したが、後半10分にイヴァン・ペリシッチの強烈なヘディングで同点に追いつかれた。
そのまま両者譲らない状態が続き、今大会初の延長戦に突入。しかし、お互い疲れが見え始め、中々思うような攻撃ができないままPK戦に入った。
コイントスの結果、先攻は日本。南野が第1キッカーだったが、GKリヴァコヴィッチに止められてしまう。
その後ヴラシッチが決め不利になった日本は、三笘がキッカーを務めるが、またもやリヴァコヴィッチがセーブ。ただ、ブロゾヴィッチと浅野が決めると、クロアチア3人目リヴァヤが失敗。ここで日本に流れが傾いたかと思われた。
しかし、日本の4人目吉田のキックもリヴァコヴィッチに止められると、パシャリッチに決められ万事休す。史上初のベスト8とはならなかった。
Croatia have won 3 of their last 5 World Cup knockout games on penalties:
— Statman Dave (@StatmanDave) December 5, 2022
🅿️ vs. Denmark 2018
🅿️ vs. Russia 2018
✅ vs. England 2018
❌ vs. France 2018
🅿️ vs. Japan 2022
Only the Final against France didn’t go to extra-time.🤯 pic.twitter.com/j8AzbMEwAG
日本代表にとっては2010年以来のPK戦であったが、またもや勝ちきることはできなかった。
さて、今回PK戦で先攻を務めた日本だったが、PK戦において先攻か後攻かどちらが有利なのだろうか?そのような疑問を抱く人もいることだろう。
そこで、現在の方式となった1998年以降のワールドカップにおけるPK戦を全てまとめてみた。
結果は20試合中、先攻が12勝、後攻が8勝となっている。ほぼ五分五分といえるかもしれない。
しかし、合計の数字だけ見ると上記の通りだが、実は大会ごとに振り返ると面白い傾向がある。
なんと、今回の日本対クロアチアのPKを含めて、ここ7試合連続で後攻が勝利しているのだ。(追記:モロッコ対スペインでは、先攻のモロッコが勝利した)
それまではほとんどの試合で先攻が勝利していた。7連勝が始まるまでの唯一の後攻勝利は、2002年スペイン対アイルランドのスペイン。後攻として3-2で勝利している。
結果論といえば結果論だが、1998年大会以降のワールドカップではこのような傾向があった。
日本代表としては、何としてでもベスト8に進みたかったが、結果はベスト16止まり。果たして2026年大会は新たな景色を見ることができるのか。
1998年以降ワールドカップPK戦まとめ
1998年
アルゼンチン対イングランド(4-3、アルゼンチン先攻)
イタリア対フランス(3-4、フランス先攻)
ブラジル対オランダ(4-2、ブラジル先攻)
2002年
スペイン対アイルランド(3-2、スペイン後攻)
スペイン対韓国(3-5、韓国先攻)
2006年
スイス対ウクライナ(0-3、ウクライナ先攻)
ドイツ対アルゼンチン(4-2、ドイツ先攻)
イングランド対ポルトガル(1-3、ポルトガル先攻)
イタリア対フランス(5-3、イタリア先攻)
2010年
パラグアイ対日本(5-3、パラグアイ先攻)
ウルグアイ対ガーナ(4-2、ウルグアイ先攻)
2014年
ブラジル対チリ(3-2、ブラジル先攻)
コスタリカ対ギリシャ(5-3、コスタリカ先攻)
オランダ対コスタリカ(4-3、オランダ後攻)
オランダ対アルゼンチン(2-4、アルゼンチン後攻)
2018年
スペイン対ロシア(3-4、ロシア後攻)
クロアチア対デンマーク(3-2、クロアチア後攻)
コロンビア対イングランド(3-4、イングランド後攻)
ロシア対クロアチア(3-4、クロアチア後攻)
2022年
日本対クロアチア(1-3、クロアチア後攻)
モロッコ対スペイン(3-0、モロッコ先攻)
クロアチア対ブラジル(4-2、クロアチア先攻)
オランダ対アルゼンチン(3-4、アルゼンチン後攻)