3月末の代表ウィークで、日本を含む各国代表が続々とカタール2022W杯への出場を決めた。
クリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガル代表やアラウホやバルベルデら若手が主力として活躍するウルグアイ代表などが順当に勝ち上がる一方で、イタリア代表が北マケドニア相手にまさかの黒星を喫するなど、波乱も起きている。
イタリア代表に関してはこれで2大会連続での最終予選敗退となった。
また、南米ではコロンビアやチリといった強豪国が予選で姿を消し、アフリカではサラー擁するエジプト代表がマネ擁するセネガル代表相手に敗れ、本大会出場を逃した。
このように強豪国であっても本戦に出られないことがあるのがW杯の難しいところ。また、サラーやハーランドのように絶対的な存在がいたとしても、チーム全体が強くないと出場できないこともある。
今回はカタール2022W杯出場を逃したベスト11を大陸ごとに紹介していこう。
※ポジションの都合上普段プレーしていない場所に配置されている場合があるが、目を瞑っていただきたい。
ヨーロッパベスト11
GKオブラク(スロベニア、A・マドリード)
DFボヌッチ(イタリア、ユベントス)
DFシュクリニアル(スロバキア、インテル)
DFアラバ(オーストリア、レアル・マドリード)
MFジョルジーニョ(イタリア、チェルシー)
MFヴェラッティ(イタリア、PSG)
MFバレッラ(イタリア、インテル)
MFサビッツァー(オーストリア、バイエルン)
MFフォルスベリ(スウェーデン、ライプツィヒ)
FWハーランド(ノルウェー、マンチェスターC)
FWイブラヒモビッチ(スウェーデン、ACミラン)
まずはヨーロッパ。敗退国の中で最も強いのはイタリアだろう。ベストイレブンを全てイタリア人選手にしても問題ないくらいだ。
一方で、アラバやハーランドは個人の力は世界トップレベルだが、オーストリア、ノルウェーというサッカー強豪国とは言えない国出身であるため、やはりW杯の本戦への出場は難しい。ハーランドに関してはまだ若いため、今後のW杯でみることはできるか注目しよう。
また、今回スウェーデンが敗退したため、イブラヒモビッチを選出したが、逆にスウェーデンが突破していれば、対戦相手だったポーランドのレバンドフスキが入っていた。いかにヨーロッパ予選が厳しいものか分かる。
今回ランクインしなかった選手を上げると、ジェコ(ボスニア・ヘルツェコビナ、インテル)やシック(チェコ、レバークーゼン)が出場を逃している。
南米ベスト11
GKオスピナ(コロンビア、アル・ナスル)
DFパウロ・ディアス(チリ、リーベルプレート)
DFアルデレーテ(パラグアイ、ヘタフェ)
DFダビンソン・サンチェス(コロンビア、トッテナム)
MFアランギス(チリ、レバークーゼン)
MFビダル(チリ、フラメンゴ)
MFクアドラード(コロンビア、ユベントス)
MFルイス・ディアス(コロンビア、リバプール)
FWアレクシス・サンチェス(チリ、マルセイユ)
FWムリエル(コロンビア、アタランタ)
FWボレ(コロンビア、フランクフルト)
南米では、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイといった超強豪国が突破する一方で、まさかのコロンビアとチリが予選で姿を消すこととなった。
コロンビアはボリビアやパラグアイといった格下相手に勝ち切ることができなかったことが響いた。リバプールで一気に株を上げたルイス・ディアスやユベントスの主力クアドラードを本戦で見ることができない。
アフリカベスト11
GKエル=シェナウィ(エジプト、アル=アハリ)
DFオーリエ(コートジボワール、ノッティンガム・フォレスト)
DFエコング(ナイジェリア、ワトフォード)
DFバイリー(コートジボワール、マルセイユ)
DFサヌーシ(ナイジェリア、ポルト)
MFエンディディ(ナイジェリア、レスター)
MFケシエ(コートジボワール、バルセロナ)
MFマフレズ(アルジェリア、マンチェスターC)
FWサラー(エジプト、リバプール)
FWぺぺ(コートジボワール、ニース)
FWオーバメヤン(ガボン、チェルシー)
アフリカ予選は、カメルーンと同じ組になったことにより、コートジボワールがグループステージで姿を消したことが一番大きな出来事だっただろう。
また、決勝においても、ナイジェリア対ガーナ、セネガル対エジプト、カメルーン対アルジェリアのように強豪国同士が潰しあう組み合わせとなったため、多くのトップ選手が出場権を逃した。
決勝の組み合わせの時点で、本戦ではサラーかマネのどちらかしか出場できないことが決まっていたため、リバプールファンのみならずサッカーファンが嘆いたことだろう。