UEFAが8月16日に発表した最新レポート『The Business Case for Women’s Football』で、欧州の女子サッカークラブとリーグの商業的価値が、2033年までに6億8600万ユーロに達することが明らかにされた。この数字は現在の6倍に当たるという。
その中で、スポンサーシップはこの金額の43%を占め、2億9500万ユーロになると報告されている。
近年女子サッカーでは大きな成長を見せている。2022年度、欧州サッカーにおける1試合の観客動員数トップ3は全て女子サッカーの試合だ。
最も多かったのは、チャンピオンズリーグ準決勝1stレグ、バルセロナ対ヴォルフスブルクの一戦で9万1648人。2番目は、チャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグ、バルセロナ対レアル・マドリードの「エル・クラシコ」で9万1553人。3番目は、女子ユーロ決勝のイングランド対ドイツで8万7192人となっている。
【22年度欧州サッカー動員人数TOP3】
— ALLSTARS CLUB (@allstarsclubjp) August 2, 2022
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3つとも女子サッカー!👩🏻✨ pic.twitter.com/8Iw5XRYjVH
また、同レポートによると、女子サッカーは若いファン層を惹きつけるとしており、今後10年間で1億4400万人から3億2800万人に増加すると予想されている。
これにより、各方面(リーグやクラブ、放送局など)にとって、女子サッカーの発展とプロ化に大きく貢献するための明確な投資機会が生まれることになる。
UEFA女子サッカー部門のチーフであるナディネ・ケスラー氏は、「女子サッカーは非常にエキサイティングな軌道に乗っており、ほぼすべての指標において、またヨーロッパ中のすべてのステークホルダーにおいて成長が見られます。女子サッカーの可能性は無限であり、私たちは女子サッカーを数年前には想像もできなかったような高みへと導くことができると信じています」と語った。