ヨーロッパでは2021-2022シーズンも中盤に差し掛かり、これから終盤戦へと向かう。リーグ優勝やCL出場権の獲得、残留など各チームの目標が明確になってくるだろう。そのシーズン後半戦の結果に大きく影響を与えるのが1月の移籍市場。怪我人や強化が必要なポジションにどれだけ効果的な補強ができるかで最終的な成績が変わってくる。中でも1月31日は移籍締切日のため、駆け込みでの移籍成立が多発する。
しかし、冬の移籍はシーズン真っ只中のチームに新たな選手を加えるため、選手としてもチームとしても適応するのが準備期間がある夏の移籍に比べて難しいと言われる。
今回はこの10年間で起こった締切日の移籍で成功した選手たちを紹介する。
ジョン・ストーンズ(バーンズリー→エバートン 2013年)
イングランド2部であるチャンピオンシップに属するバーンズリーでプレーしていたストーンズは300万ポンド(約4.5億円)で移籍最終日にエバートンに移籍。当時若手の注目株とされていたストーンズはその後順調にキャリアを歩み、現在はペップが率いるマンチェスター・シティでプレーしている。エバートンからマンチェスター・シティに移籍した際の移籍金は4750万ポンド(約73億円)となっており、現在はイングランド代表の中心選手としてもプレーする。
Barnsley will receive 15% (around £7.5m) of the fee Manchester City are paying for Everton defender John Stones. pic.twitter.com/qO5kfQUnBt
— Transferchanger (@TransferChanger) August 9, 2016
ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント→アーセナル 2018年)
圧倒的なスピードを武器にドルトムントで得点を量産していたオバメヤンは5500万ポンド(約85億円)で移籍。128試合のプレミアリーグ出場で68ゴールと結果を残している。ただ、今シーズンは規律違反を理由に主将の座を剥奪されたのちに双方合意の上で契約を解除しており、先日バルサへの移籍が決定した。
DONE DEAL: Pierre-Emerick Aubameyang has joined Arsenal from Borussia Dortmund for a club record fee reported to be £55.5m, signing a “long-term” contract with the club. pic.twitter.com/8JEYmIpDE3
— Squawka News (@SquawkaNews) January 31, 2018
ルイス・スアレス(アヤックス→リバプール 2011年)
リバプールは、クラブのアイドルであったフェルナンド・トーレスをチェルシーに当時イギリス史上最高額となる5000万ポンド(約78億円)で売却した。補強を迫られたリバプールはアヤックスからルイス・スアレスを、ニューカッスルからアンディ・キャロルを獲得。スアレスはその後リバプールでプレミアリーグ通算110試合の出場で69ゴールの成績を残し、2014年にバルセロナへと移籍した。
Ten years since one of the wildest deadline days in Premier League history.
— B/R Football (@brfootball) January 31, 2021
Liverpool lost Torres, but signed Suarez and Carroll 🔁 pic.twitter.com/urPMEJgpvQ
毎年1月31日に繰り広げられる駆け込み移籍。10年以上前だと移籍最終日にセルヒオ・ラモスがセビージャからレアル・マドリード移籍を果たしている。今年は冬の移籍で各クラブが行った補強が後半戦の戦いにどのような影響を与えるのだろうか。