日本代表

アディダス ジャパン株式会社が「サッカー日本代表 2022 ユニフォーム」を発表した。

今回のユニフォームのコンセプトは「ORIGAMI」。2002年のW杯決勝後、勝者を祝う約270万羽の折り鶴が日本の空に上がったが、この折り鶴からヒントを得たという。歓喜をもたらす祈りの象徴として表現している。

今回の開催地カタールは、あと一歩のところでワールドカップ出場を逃した「ドーハの悲劇」の地であり、2011年アジアカップで王者になった場所でもあり。日本代表は悔しい思いも嬉しい思いも経験してきた。

このような日本代表の「山あり、谷あり」の歴史と、「山折り、谷折り」を重ねることで進化するORIGAMIを掛け合わせた。また、勝利と歓喜への祈りを込めた「日本を、歓喜で染めろ。」というメッセージも込められている。

ホームユニフォームのカラーは「ジャパンブルー」を基調とし、ORIGAMIのグラフィックデザインが施されている。これまでのユニフォームと異なるのが日の丸の位置。従来であれば、左胸に位置するエンブレムの上に配置されていたが、今回は、“国を背負う”と同時に、“サポーターの応援が背中を押す”というメッセージを込めて、背中部分に配置されている。

また、首の内側部分の赤いパネルは、2011年にカタールでアジア王者となった際にサッカー日本代表が着用していたユニフォームから着想を得ており、再びカタールで歓喜の瞬間を迎えられるように願いが込められているという。

一方、アウェイ用のユニフォームはブラック&ホワイトを基調としたデザイン。ホームユニフォーム同様に、ORIGAMIをコンセプトに開発されたグラフィックをポイントに採用。アナグリフという青と赤を重ねることで立体的な印象を持つように図や絵を描く手法が用いられており、ORIGAMIが幾層にも重なって見えるようにデザインされている。また、パンツの色は初めてブラックが採用された。

久保建英

レアル・ソシエダ所属の久保建英は、「折り紙のグラフィックデザインがとても新鮮で、格好良いと思います。サポーターの皆さんにも人気が出ると良いですね。このユニフォームとともに、ワールドカップを戦えるよう頑張ります!」とコメントした。

日本代表W杯時の歴代ユニフォーム

それでは、日本代表が初出場を果たした1998年フランス大会からW杯時のユニフォームを振り返っていこう。

1998年フランスW杯

日本代表が初出場を果たした1998年のフランスW杯。アルゼンチン、クロアチア、ジャマイカと同組になった日本代表だったが、勝ち点を奪うことができず敗退となった。3戦目で大会唯一のゴールを決めたのは中山雅史だった。

2002年日韓W杯

自国開催ということで自動的に出場が決まっていた日本代表。地元のファンたちの前でなんとしてでもグループステージを突破したい日本代表は、ベルギーに引き分けたのちロシアとチュニジアに勝利し、見事初の決勝トーナメント進出を果たした。

2006年ドイツW杯

2大会連続でのグループステージ突破を狙った日本代表だったが、オーストラリア、クロアチア、前回王者ブラジルの前に1分2敗という結果に終わり、決勝トーナメント進出の夢は叶わなかった。この大会で、絶対的存在だった中田英寿が現役から退くこととなった。

2010年南アフリカW杯

史上最高のメンバーが集まったといっても過言ではないだろう。中澤佑二や遠藤保仁、長谷部誠、長友佑都、本田圭佑らが躍動し、念願のベスト16進出を達成。PK戦までもつれたものの惜しくもベスト8進出とはならなかった。

2014年ブラジルW杯

チームとして好きだというファンも多いザックジャパン。こちらも戦力は揃っており、2大会連続での決勝トーナメント進出が大きく期待されたが、コロンビア相手に大敗するなど国民の期待に沿うことはできなかった。

2018年ロシアW杯

大会直前で監督が交代するというまさかの緊急事態に見舞われた日本代表。しかし、経験豊富な西野監督はチームを上手くまとめ上げ、前回大会で苦渋をなめたコロンビア相手に勝利するなど快進撃を見せた。ベスト16でのベルギー戦も2点を先制する最高の展開だったが、底力を見せつけられ、過去最高成績に届くことはできなかった。