オランダ1部リーグのフィテッセ会長であるヴァレリー・オジェフ氏が、保有する全株式を売りに出した。オジェフ氏はロシア人で、チェルシーの会長ロマン・アブラモビッチ氏を追う形となった。
フィテッセは2010年から外国人の手に渡っており、最初はジョージア人のメラブ・ジョルダニア氏が所有していたが、2013年にロシア人のアレカサンドル・ツヒギリンスキーに売却された。
後者は2018年、すでにチームの一員であった同胞のヴァレリ・オジェフ氏にオーナー権を譲渡。鉱業・エネルギー部門出身のオジェフ氏は、自国の紛争について公言しないことを選択した。
2週間前、ウクライナで紛争が勃発した後、フィテッセは「クラブは財政的に安定した状態にあり、当面は重大な影響はないと見ている」という声明を発表していたが、今回考えを改めたことになる。
オジェフ氏は、「フィテッセに別れを告げるのはとても辛いことですが、現状では、クラブ、従業員、サポーター、スポンサー、その他関係者のために、この難しい決断を下しました」と別れの言葉を述べた。