UEFAにとって、マルチオーナーシップは取り組むべき大きな問題の1つとなっている。
その理由は、Red Bull(ライプツィヒとザルツブルク)やトッド・ベーリー氏(チェルシーのオーナー)によるストラスブールの買収、ブライトンとユニオンSG、アストン・ヴィラとヴィトーリアSCなど、同じ大会に参加した場合、競技の正統性に懸念を抱かせることになる。
今回、プレミアリーグのアストン・ヴィラとポルトガルリーグのヴィトーリアSCは、23-24シーズンのUEFAカンファレンスリーグの出場権を獲得したため、この問題が発生した。
アストン・ヴィラのオーナーである『V Sports』は、「ヴィトーリアSCへの出資比率を29%に減少させ、クラブの総資本の17%に相当する株式をヴィトーリアSCに譲渡しました」と発表。
V Sports announces the reduction of its stake in Vitoria Sport Clube – Futebol, SAD.
— Aston Villa (@AVFCOfficial) June 29, 2023
また、アストン・ヴィラは「V SportsはヴィトーリアSCの取締役会から離れ、UEFAのすべての規則を遵守し、ヴィトーリアSCとアストン・ヴィラFCの独立性を保証するために行動した」と報告した。
シティグループの成功をお手本として、マルチオーナーシップが増えていく現代のサッカー界。クラブが強くなっていくことで、欧州大会で対戦する機会が増えるのもおかしくないことだ。UEFAはどのような対策をとるのか、オーナーたちはどういう動きをするのか、注目していきたいところだ。
(By ALLSTARS CLUB編集部)