22年シーズンをブラジル2部リーグ(セリエB)で戦うバスコ・ダ・ガマ(ヴァスコ・ダ・ガマ)は、米国ファンドの「777 partners」に買収されることになった。同クラブは近年、深刻な財政難やクラブ編成に問題を抱えていた。
同ファンドは、1億2000万ユーロ(約154億6500万円)の負債を返済する上、今後3年間でさらに1億2000万ユーロ(約154億6500万円)を投資して、クラブの財政を再建するという。777 partnersはイタリア、セリエAのジェノアも経営しており、さらにはラ・リーガのセビージャの株主でもある。
クラブによると、同ファンドはクラブを統括する会社「Vasco SAF」を設立し、70%の株式を保有する形で実施されるという。目的は、1部リーグへの復帰と、アメリカの投資家が総額10億ドル(約1145億円)の投資を約束した新リーグの一員になることであった。
短期的には、同ファンドが3300万ユーロ(約42億5300万円)を提供し、バスコ・ダ・ガマの早急な1部昇格を目指す。
CRバスコ・ダ・ガマ
1898年に創設されたリオデジャネイロを本拠地とするクラブ。ブラジル1部リーグで4回の優勝を誇る強豪だ。また、創設100年となった1998年には南米最大の大会であるコパ・リベルタドーレスを制覇している。ただ、2013年以降1部と2部を行き来しており、現在は2部でのプレーとなっている。
過去には、ベベトやロマーリオ、ドゥンガ、さらには鹿島アントラーズでもプレーしたジョルジーニョらがプレーしていた。
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