チームが1部リーグに昇格した場合、その都市にはどのような影響があるのか?
22-23年からラ・リーガでプレーするバジャドリードでは、州のGDPの0.15%にあたる2000万ユーロ強の経済効果をもたらすという。バジャドリード商工会議所がCriteria 05と共同で行った調査では、レアル・バジャドリードが1部に復帰したことによる直接的な効果は、330万ユーロと評価された。
ここでの直接的な効果とは、観客動員の増加やホテル・レストラン・商業・交通費などの支出に関連する経済部門を含むもの。
もし、バジャドリードが22-23年を中位でフィニッシュすることができた場合、今回の昇格は、ホテル部門とホスピタリティ部門に88万ユーロ、交通機関に84万ユーロ、商業部門に60万8000ユーロ、その他の消費に95万5000ユーロの影響を与えることになる。この調査によると、バジャドリードを見るために訪れたファンは、平均して飲食などに60ユーロ、宿泊に140ユーロを費やすという。
さらに、クラブ会長の国際的な知名度(会長は元ブラジル代表のロナウド・ナザーリオ)や、ワールドカップがある年であることの影響などを考慮すると、720万ユーロのメディアインパクトを県内に与えると推定される。
バジャドリード商工会議所のビクトル・カラマンサナ会長は、この数字は「レアル・バジャドリードが県にもたらす付加価値、バジャドリードのイメージ強化、ホスピタリティ産業、商業、ホテル、交通機関への好影響など、ファンの興奮だけでなくバジャドリードの経済回復にもつながる」と強調している。
バジャドリード・・・元ブラジル代表のロナウド・ナザーリオが会長を務める紫色のクラブ。1980年代から21世紀前半までは比較的安定して1部リーグでプレーしていたが、ここ15年は1部リーグと2部リーグを行き来している状態となっている。過去には城彰二が在籍したことがあり、22-23年シーズン開始前には久保建英のレンタル先クラブとして候補に上がっている。