ラリーガのクラブ相手に強いフランクフルト

昨シーズンはCL王者のチェルシーとEL王者のビジャレアルが対戦。ツィエクとモレノがそれぞれ1点を決め、最終的にはPK戦をチェルシーが制してタイトルを獲得した。

そして今シーズンはCL王者からレアル・マドリー、EL王者からは長谷部、鎌田擁するフランクフルトが出場。フランクフルトはドイツクラブとして5番目となるUEFAスーパーカップ出場となる。キックオフは8月11日の早朝4時(JST)。
WOWOWにて視聴可。

バイエルン、ハンブルグ、ブレーメン、ドルトムントの4クラブが既に出場経験があるが、この中でバイエルンのみがタイトル獲得に成功している。優勝すればバイエルンと肩を並べることに。

それにフランクフルトの現監督、オリバー・グラスナーはUEFAのコンペティションでスペイン勢相手に4戦無敗と滅法強い。

クラブとしてもスペイン勢相手に10戦中6勝と相性が抜群だ。唯一の敗北は1960年のチャンピオンズカップの決勝となっている。

一方マドリーも、CL制覇の数は頭一つ抜けて一位だが、スーパーカップではバルセロナやミランのタイトル5回獲得からは一本遅れている。つまり今回タイトルを獲得すればスーパーカップでも同率でトップとなる。

チャンピオンズカップ(現在のCL)5連覇、歴史的な決勝 レアル・マドリーvsフランクフルト

現代ではCLを度々制覇するレアル・マドリー。21-22もプレミアの強豪クラブやPSGを破り劇的な優勝を遂げたが、16-17シーズンから18-19シーズンのCL3連覇は到底破れるものではない。

しかしそんなマドリーは今からおよそ60年前の1960年にチャンピオンズカップ(現在のCL)を5連覇している。そしてこのときの対戦相手が今回のUEFAスーパーカップの対戦相手となるフランクフルトだ。

当時の対戦ではレアル時代のクリスティアーノ・ロナウドの比較対象となっていたアルフレッド・ディ・ステファノ(享年:2014年7月7日)が2得点、「マジック・マジャール」として知られたハンガリー代表のキャプテン、フェレンツ・プスカシュ(享年:2006年11月6日)の4得点で大勝した。

ヨーロッパのCLやチャンピオンズカップでの個人としての最多得点記録は、未だにプスカシュの4得点を超えられていない。またチャンピオンズカップ、あるいはCL決勝でのハットトリックは3回しか達成されておらず、プスカシュ2回、ディ・ステファノの1回のみとなっている。

現在の年間最優秀ゴールを決めるプスカシュ賞は、そんなプスカシュの名に由来がある。ディ・ステファノもマドリーのカスティージャのスタジアムの名前になっている。