UEFA

欧州スーパーリーグプロジェクトの新CEOであるバーンド・ライカート氏は、来週ニヨン(スイス)でUEFAと会談し、プロジェクトの再開計画について話し合う予定だという。

このプロジェクトは、スーパーリーグへの出場が保証されているヨーロッパ大陸のベスト15クラブ(創設クラブ)と、出場が保証されていない5クラブが、前シーズンの成績によってランク付けされる大会を作ろうというものだった。

同大会は、全世界のスポンサーと放映権から1シーズン40億ユーロ以上の収益を上げることを目標としており、この数字は、現在UEFAがチャンピオンズリーグの参加クラブに分配している19億5000万ユーロの2倍以上である。

しかし、国内リーグからUEFAまで、ヨーロッパサッカー界のあらゆる権力層、スポーツマン、監督、各クラブ会長、さらにはボリス・ジョンソン英国首相のような政治家までが、サッカーの実力主義を壊すとして、このプロジェクトに対して反対の意を示した。

クラブのオーナーに対するファンの圧力や、マンチェスター・ユナイテッドがこのプロジェクトに参加することに抗議した群衆がオールドトラフォードに押し寄せるという事件もあり、アーセナル、チェルシー、リバプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムは、スーパーリーグ加盟発表からわずか48時間後にこのプロジェクトから手を引くという結果になった。

その数日後、アトレティコ・マドリード、インテル、ACミランもスーパーリーガを進めることを断念し、残るメンバーはレアル・マドリード、バルセロナ、ユベントスのみ。

そして最近では、バイエルン・ミュンヘン、RBライプツィヒ、ボルシア・ドルトムントといったドイツのチームが、たとえ形式が変わっても拒否する姿勢を改めて示している。

今回の会談によっていきなりスーパーリーグ再開が実現するというわけではないだろうが、3クラブにとっては大きな歩みとなるだろう。

各方面から賛否両論が飛び交う欧州スーパーリーグだが、今後どのような動きになるか注目だ。