カタールワールドカップの準決勝1試合目、アルゼンチン対クロアチア。強豪国同士の対決ともあり接戦が予想されたが、結果はアルゼンチンのほぼ一方的な展開に終わった。
序盤は0-0で拮抗していたが、フリアン・アルバレスがエリア内で倒されるとPKの判定に。これをメッシが落ち着いて決め、アルゼンチンが先制した。
その直後には、ハーフウェイライン付近からドリブルで持ち込んだフリアン・アルバレスがネットを揺らし、瞬く間に2点差に。
後半に入ってもアルゼンチンは手を緩めない。24分には、メッシがドリブルで持ち上がると、中央にラストパス。パスを受けたフリアン・アルバレスがワンタッチでゴールを決め、さらにリードを広げた。
その後ゴールは生まれず試合終了。かなり疲労感が見られたクロアチアは、2大会連続の決勝とはならなかった。
Julian Alvarez. 22 years old. Argentina’s unsung hero 🔥 pic.twitter.com/Rvegm4aXls
— SPORTbible (@sportbible) December 13, 2022
さて、この試合で2得点を決めたフリアン・アルバレスだが、今大会はこれで4ゴール目。メッシ、エムバペの5ゴールに次いで3位タイだ。
フリアン・アルバレスは現在22歳で、期待の若手ストライカーとして注目を浴びている。リーベルプレート時代にアルゼンチンリーグ得点王に輝くとマンチェスター・シティに引き抜かれた。
現在シティにはハーランドという絶対的なストライカーがいるため、出場機会が限られているが、今後さらに飛躍していくことだろう。
フリアン・アルバレスは今大会、スタメンが確約されているわけではなかった。エースのラウタロ・マルティネスの控えだったが、同選手の不調によりグループステージ3節目にスタメン出場を果たすと、いきなりゴールを決めるなどアピールに成功。
また、前線から積極的にプレスをかけるプレースタイルは、メッシが走らない分を補うことができる。オーストラリア戦のゴールもフリアン・アルバレスとデパウルのプレスから生まれたものだった。
実は、22歳以下での大会4得点以上は、1998年以降フリアン・アルバレスを含めて7選手しか記録していない。メッシやクリスティアーノ・ロナウドですら達成していない記録だ。
これらの7選手は以下の通りである(※年齢は大会開幕時)。
【6得点】
ハメス・ロドリゲス(22歳、2014年、コロンビア代表)
【5得点】
トーマス・ミュラー(20歳、2010年、ドイツ代表)
【4得点】
ロナウド・ナザリオ(21歳、1998年、ブラジル代表)
ゴンサロ・イグアイン(22歳、2010年、アルゼンチン代表)
ネイマール(22歳、2014年、ブラジル代表)
キリアン・エムバペ(19歳、2018年、フランス代表)
フリアン・アルバレス(22歳、2022年。アルゼンチン代表)
ちなみに3得点を決めた選手は次の通りとなっている。
ティエリ・アンリ(20歳、1998年、フランス代表)
ロビー・キーン(21歳、2002年、アイルランド代表)
フェルナンド・トーレス(22歳、2006年、スペイン代表)
ルーカス・ポドルスキ(21歳、2006年、ドイツ代表)
ジェルダン・シャキリ(22歳、2014年、スイス代表)
ブカヨ・サカ(21歳、2022年、イングランド代表)
ゴンサロ・ラモス(21歳、2022年、ポルトガル代表)