元スペイン代表のフェルナンド・トーレス氏がオーナーを務めるナイン・フィットネスは、2019年度には10万1940ユーロ(約1300万円)の利益をあげていたものの、コロナウイルスの影響を大きく受けた2020年度には20万7101ユーロ(約2600万円)の損失を計上した。売上高は110万ユーロ(約1.4億円)に減少している。

ヨーロッパ強豪クラブで活躍し、Jリーグのサガン鳥栖で引退したフェルナンド・トーレス氏が設立したスポーツジム・チェーン「ナイン・フィットネス」は、コロナの影響を大きく受けた2020年度に20万7101ユーロ(約2600万円)の損失を計上した(2019年度は10万1940ユーロの黒字)。パンデミックによって売上高が2019年度と比べて43.1%減となる110万ユーロ(約1.4億円)になったことが大きな要因だ。前年度より18人少ない計41人の従業員を抱える同チェーンは、前年の25万5432ユーロ(約3300万円)に対し、4万8331ユーロ(約600万円)の純資産で2020年の会計年度末を迎えた。

同フィットネスチェーンは、ラ・リーガ1部のスポンサーであるサンタンデール銀行との間で59万8413ユーロ(約7700万円)の負債を抱えていた。2016年、同チェーンはサンタンデール銀行と、2021年2月11日に満期を迎える金額50万ユーロ(約6400万円)のローン契約を結んでおり、猶予期間の年末から毎月返済している。2018年にはこのローンを早期に解約し、同行から限度額34万2000ユーロ(約4400万円)、期間3年、2021年2月28日満期のローンを新たに借り入れた。

現在、3つのジムを展開しており、利用者数は5,000人以上。2021年にはブティックジムのチェーンを立ち上げる予定であるため、近い将来4つ目のセンターを新たにオープンする。