火山噴火からこれまで
この動画はアトレティコ・パソの会長、ウィリアム・ガルシアと監督ホルヘ・ムニョス、RWGアゴネイの火山噴火から現在までのインタビューだ。
ウィリアム・ガルシア会長は当時、クンブレ・ビエハの火山噴火による非常事態を受けて、「チームを数カ月間スペインサッカー連盟3部グループ12から離し、その後再開することを考えていた。パソ市民の犠牲や、復興作業の傍らで試合をすべきではないのではないかと思っていたが結果的にはリーグ戦を続行することにした」と語っている。
動画では続いてホルヘ・ムニョス監督がこう語る。「考えていたのは心理的に健康状態を保つためにも試合を続ける必要がある。我々の日常が非常になってしまっても、その中で日常(選手、サポーターともに)を見つけられることは大事だ。」
その後、パソのLWGアゴネイも選手としての心情を打ち明けた。「毎週パソの人々のためにも勝点を持ち帰ろうと思っていた。勝点3ポイントを勝ち取ることは些細なことかもしれないが試合を見に来れない方たちにも喜びを与える事ができる。」
最後にムニョス監督は「パソの選手たちはパソ市の人々に毎週たった二時間でも現実逃避をさせてあげることができる。それは本当に素晴らしいことだと私は思う。」と付け加えた。
アトレティコ・パソVSウニオン・ビエラ
スターティングメンバー
火山噴火でホームゲームを開催できなかったことによって三月上旬から休むことなくミッドウィークマッチを挟んでいたパソは、昨日今シーズン最後のミッドウィークマッチを終えた。18節ウニオン・ヴィエラ戦。この時点で首位ラスパルマスCとの勝ち点差は2。
パソはこの試合ウニオン・ビエラの堅固な守備に阻まれゴールを奪えなかったが、後半80分にパソはセットプレーからキャプテンのホルダンが合わせ、均衡を破る。
パソはそのまま終了まで1点を守り切り、見事勝利。これによりラスパルマスCより1試合多いが暫定首位に立った。スペインサッカー連盟(RFEF)3部グループ12も残すところ4試合(パソは3試合)なのでここで暫定首位に浮上はラスパルマスCや他の上位陣にとって、かなりのプレッシャーを与えられるに違いない。
そんなアトレティコ・パソは火山の噴火で多大な被害を受けたが、サポーター、選手、監督、運営陣が一致団結して現在、皆が追い求めていた首位にようやく到達できた。
関連記事