本日14時から行われたカタールワールドカップへ向けてのメンバー発表。GKでは川島、権田とワールドカップ経験のある2人に加え、シント=トロイデンVVで活躍するシュミット・ダニエルが初めてメンバーに選ばれた。
現在30歳のシュミットは、2019年の夏にベガルタ仙台からシント=トロイデンVVへ移籍すると、初年度から20試合に出場。その後も順調に出場機会を勝ち取り、昨シーズンは正ゴールキーパーとして31試合に出場した。今シーズンもここまで怪我の離脱以外は守護神として活躍しており、順当な選出となった。
シュミットは選出後、オンラインでの記者会見に応じ、以下のように意気込みを語った。
「まずは、カタールワールドカップに選ばれたことを光栄に思っています。少しでも力になれるように頑張ります。自分自身に関わってくれたみんなに感謝の気持ちがいっぱいです。しっかり結果で恩返しできるように頑張ります」
Q. メンバー発表をどのような気持ちで見ていましたか?また、名前が呼ばれたときの気持ちはいかがでしたか?
緊張していました。GKの中では3人目でしたが、森保監督の呼ぶ”間”があり、呼ばれるかどうかという気持ちでした。無事呼ばれた時にはほっとしました。ここから始まるなという気持ちになりました。
不安は正直感じていませんでした。選ばれてほしいという思いはありましたが、選ばれないかもしれないという心配はありませんでした。
Q. キーパーチームは雰囲気が良いと聞いています。ワールドカップに向けての競争に関してはいかがでしょうか。
みんな準備はできています。試合に出たいという気持ちで集まります。比べるのではなく、それぞれが一番良いコンディションでカタールにいくことがチームにとって大切です。競争よりは自分がベストな状態でいることが大事だと思っています。
Q. 2019年にSTVVに入団されてから、W杯メンバーに選ばれたシュミット選手ですが、欧州へ渡ってから一番成長したと感じる部分を教えてください
一番は『割り切る力』がつきました。例えば、ミスが起きたときに、引きずらないで割り切って次のプレーに切り替えるとか、悪い試合があれば割り切って次の試合に向かうとか。チームには外国籍の選手が多くいますが、彼らを見て学んだ部分もあります。キーパーのミスは重くのしかかるので、メンタル面はかなり大切だと思います。
Q. グループで一番警戒している選手は誰ですか?
全選手ですが、例えばサネですかね。個人で状況を打開できるし、強烈なシュートを持っている。対戦する側としては手を焼くと思います。
Q. ヨーロッパにわたったことによって選出されるまでにレベルアップできたのでしょうか。もしJリーグでプレーしていたとしても選ばれたと思いますか。
こっちに来なかったら選ばれなかったと思います。要因は、毎試合アフリカや南米の選手と戦えることではないでしょうか。独特の雰囲気や高い強度の中でプレーすることでレベルアップできる。良い経験になっていると思います。
Q. 高校からGKを始められましたが、タイミングとしては早いほうではないと思います。
特殊なポジションで、長くやればやるほど技術が向上する。指導者も大切で、幸いにも高校からGKコーチがついてくれていました。彼らの下で成長できたと思います。
GKを始める時期はあまり関係ありません。実際、今30歳ですが、15歳16歳で始めて、十分このポジションについて知ることができていると思うし、まだまだ成長できると思っています。
高校生たちに「今から始めても遅くないよ」というのを試合のパフォーマンスで証明したいです。
Q. ワールドカップに出たいという気持ちはいつから持っていたか。どのような大会にしたいか。
漠然と思い始めたのは小さいころ。小学校5、6年からですかね。同時期に日韓ワールドカップもありました。文集にもワールドカップを見に行きたいと書いていました。
ただ、しっかりと意識し始めたのは2018年の初選出。より現実的になりました。
まずは試合に出るチャンスがあれば良いパフォーマンスをして世界にアピールし、JFAが掲げているベスト8以上という目標を超えられるようにチームメイトと協力したいと思います。
前回のエクアドル戦で強烈なアピールに成功し、本戦でもスタメンで出場する可能性があるシュミット。まずはチームを決勝トーナメントへ進出できるかに注目だ。