21-22年のポルトガルリーグを2位で終えた強豪スポルティングは、21-22年の第3四半期に850万ユーロの利益を計上した。前年同期は2350万ユーロの赤字だったため、大きく改善されていることが分かる。この理由は、興行収入の増加と4年ぶりのチャンピオンズリーグ出場。クラブの決算書によると、収益が1億1030万ユーロに倍増したという。
興行収入とシーズンチケット料から、1320万ユーロ(2021年の同時期は約30万ユーロ)を獲得。また、マーチャンダイジング部門では、ナイキとの契約後、ユニフォームやその他商品の売上は630万ユーロと倍増した。
チャンピオンズリーグへの出場では、4580万ユーロを獲得し、ベスト16への進出で960万ユーロを手に入れた。広告収入も増加し、6.5%増の1340万ユーロとなった。
一方で、マイナスの要素としては、売上高においてクラブの主要項目である放映権収入の下落が挙げられ、14%減の2010万ユーロとなっている。
また、クラブにここ数十年で最も大きな利益をもたらしているのが、サッカー選手の移籍によるキャピタルゲインである。しかし、コロナウイルスによる移籍市場の停滞により、710万ユーロの収入だったのが850万ユーロのマイナスとなってしまった。最終的にクラブはチャンピオンズリーグに臨むため、何人かのスター選手を残すことを選択した。減価償却費は11%増の1760万ユーロ、選手売却費用は64%減の1100万ユーロとなっている。