プロサッカークラブを経営する上で最も重要になってくる要素の内の一つとして、スポンサーが入ってくるだろう。

一方、1企業として最も世界で見られているスポーツで自社のロゴがテレビ等で写るということはとんでもない広告活動になるのだ。ましてや、プレミアリーグやラ・リーガなどの欧州5大リーグのビッグクラブのユニフォーム前面に写るとなると尚更だ。

クラブでは何社もスポンサーを抱えているがその中で一番多く資金を提供しているスポンサーは基本的にユニフォームの前面にロゴが写っている。いわゆる「メインスポンサー」だ。

今回は21-22シーズンまでで欧州5大リーグで最も資金を提供しているスポンサ―シップ契約TOP10をご紹介しよう。

高額スポンサーシップ契約ランキング

1位 レアル・マドリード – Emirates

提供額4億1300万ドル

もう見慣れた方も多い、マドリードとエミレーツ。今シーズン限りで契約が満了するが、現時点で更新されるのが有力だろう。5年契約で1シーズンあたり8260万ドルと破格な額を提供してもらっている。

2位 トッテナム – AIA

提供額4億ドル

保険会社のAIAとトッテナムが2位にランクイン。TOP10の中では最長の8年契約。1シーズンあたり5000万ユーロほど受け取っている。

3位  マンチェスターユナイテッド – Teamviewer


提供額3億2500万ドル

AR（拡張現実）、AIといった最先端の技術を駆使したデジタルソリューション事業を営むドイツのTeamviewer。今シーズンにマンチェスターユナイテッドと5年契約(25-26シーズン迄)しており、1シーズンあたり、6500万ドル提供している。年あたりで言うと2位のトッテナムより上だ。

4位 バルセロナ – 楽天

提供額3億2400万ドル

日本人にとっては最も馴染み深いスポンサーだろう。18-19シーズンから今シーズンまでの4年契約で年あたり8100万ドル提供している。

来シーズンからはスポティファイと契約が決まっており、4年契約でユニフォーム前面だけで年間6760万ドル。それに加えてスタジアムのネーミングライツなどが上乗せされてくる。

5位 バイエルン・ミュンヘン – Deutsche Telecom

提供額2億8300万ドル

ユニフォームの前面に「・T・・・」と書かれている企業だ。ドイツの電気通信事業会社は2002年から契約しており、現行は15年から23年の8年契約だったがつい最近更新され2026年までとなった。詳しくはこちら

6位 アーセナル – Emirates

提供額2億8000万ドル

複数の名だたるクラブとスポンサーシップ契約を結んでいるエミレーツ航空。アーセナルとも現在2024年まで契約を結んでいる。エミレーツ航空のスポンサー事情についてはこちら

7位 リヴァプール – Standard Chartered

提供額2億2100万ドル

ロンドンに本社を構える国際的な銀行だ。19-20〜22-23までの契約。ユニークなスポンサー活動を行っており、月に1回「スタンダード・チャータード月間最優秀選手賞」というのを設けて、ファンに投票させている。

8位 パリ・サンジェルマン – Accor

提供額1億7100万ドル

フランスの大手ホテルチェーンのアコーホテルズ。19-22シーズン間での契約となっている。世界ホテルチェーンランキングでは6位に位置し、100ヶ国で3700以上のホテルが存在しており、日本でも様々なタイプのホテルがある。

ちなみに、同社のロゴが前面ユニフォームに刻まれているが、つい先日PSGはGOATという名前の企業とスポンサー契約を結ぶことになり、袖にGOATと刻まれることになる。

9位 チェルシー – Three

提供額1億6600万ドル

チェルシーのユニフォームに「3」と大きく書かれているのが印象的だ。イギリスの電気通信事業者のスリーは21-22～23-24までの契約を結んでいる。ただし今日のロシア-ウクライナ情勢を受けて、チェルシーにロゴを消すように要請した状況が続いている。

10位 ユベントス – Jeep

提供額1億5900万ドル

ごつい車が象徴のJeep。Jeepは「フィアット・クライスラー・オートモービルス(FCA)」というイタリアの会社のブランドの一つで、FCAの親会社「EXOR」はユベントスの会長のアニェッリの兄弟であるジョン・エルカーン氏が会長を務めている。つまり兄弟でスポンサーシップ契約を結んでいるのだ。

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