ブロックチェーン技術を用いてファントークンを発行するプラットフォーム「Socios.com」は、2022年第1四半期、新たにラ・リーガの2チームを追加する予定だ。
さらに、最近マドリードにオフィスを開設したが、今年の下半期にはバルセロナにもオフィスを開設する。スペインでのサービスを補完するとともに、パートナーの1つであるFCバルセロナと密接に連携していくという。
同社の本社はラ・ヴァレッタ(マルタ共和国の首都)にあるが、スペイン以外にはアメリカ、トルコ、韓国、スイス、イタリアなど世界中に拠点を持っている。
現在までにラ・リーガでは、アトレティコ・マドリード、レバンテUD、FCバルセロナ、バレンシアCFの4クラブと契約を結んでいる。そして、インテルやバレンシアCFなどでは、メインスポンサーとなっている。2021年末に同社は、クラブ単位ではなく各国リーグにも進出し、セリエAやラ・リーガとのプロモーション契約も締結した。
Sociosのユーザー数は現在150万人だが、目標は今年中に500万人に増やすことだという。
「Socios.comのファントークンは、金銭的な価値だけでなく、クラブとファンのつながりを強化することができます」と同社の創業者兼CEOのアレクサンドル・ドレファス氏は語る。ユーザーは、「チリーズ(Chilliz)」を通じてファントークンを獲得することで、クラブの意思決定に積極的に参加することができる。
Socios.comが上場したのは、パリサンジェルマンやユベントスと初めて契約を結んだ2019年になってから。現在ドレファス氏は76%近くを出資しており、残りは少数株主が分け合っている。
同社は欧州サッカーのみならず、NFLやNBA、UFCなどの米国スポーツ界、F1レーシングチームのアルファロメオやアストンマーティンで事業を展開している。