アルゼンチンサッカー協会(AFA)は、ファントークンを取り扱う「Socios.com」が少なくとも2026年まで公式ファントークン$ARGの独占提供者として継続することを発表した。これによりSocios.comとAFAおよび暗号通貨取引所「Binance」との法的紛争に決着がついた。
今年1月、Socios.comの親会社であるチリズは、AFAを提訴すると発表していた。というのも、2020年夏にアルゼンチン1部リーグの命名権、代表チームのトレーニングキットのブランディング権、AFA公式ファントークンの運用権に関する契約をすでに提携していたにもかかわらず、AFAがBinanceとも契約したのだ。
しかし、AFAの調停プロセスで、ファン・トークンの要素がBinanceの契約上のコミットメントに完全に反映されていないことが明らかになり、この紛争が最終的に法廷外で解決されることになった。
これにより、Binanceは代表チームとリーグのブランド権を保持し、Socios.comはファン・トークン側の契約を拡大して保持することになる。
ちなみに現在のアルゼンチン代表のエースであるリオネル・メッシは、Socios.comとグローバル・アンバサダー契約を結んでおり、今回の決着は様々な意味で重要な意味を持つ。
今回の合意について、AFAのクラウディオ・タピア会長は「Socios.comとの商業契約の継続と延長を発表できることを大変うれしく思います。私たちの協会にとって、今回のように$ARGを通じてデジタル収入を得続けることは重要であり、それによって世界中の代表チームのファンに寄り添うことができるのです」と話した。