サッカー選手の多くは移籍のエージェントと契約しており、その代理人を介して、クラブと契約を結ぶ。
特に移籍する際にはクラブ間の移籍金もそうだが、代理人のコミッションも移籍のオペレーションが実行されるかどうかの重要な要素になってくる。代理人業を営む上でもエージェントはできるだけクラブから多くコミッションを取るように交渉するのだ。
しかし、高すぎる代理人費用はクラブを悩ます種でもあり、FIFAは高額すぎる手数料に対して何かしらの手を打とうとしているのは確かだ。
FIFAが公開した2022年の移籍市場では6月から9月1日まででトータル9717人のプロサッカー選手の移籍が実行され、現在発表されていないものを合わせると1万を超える。このトータル数は昨年と比べて16.2%増。
また2019年のパンデミック前に比べても6.9%増で、ようやくサッカー界全体がパンデミックから立ち直ってきているのがうかがえる。
全体で使われた移籍金額で言うとおよそ50億ドル(7129億7500万円)にまで達しており、代理人手数料はその内の10%弱の約5億ドル。10年前の2012年には代理人手数料は6.1%だったのに対して現在では9.9%まで上昇している。
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