ベンフィカは今季の12月までで1億260万ユーロ(約130億4700万円)の売り上げを達成したが、ルーベン・ディアスをマンチェスター・シティに7160万ユーロ(約91億500万円)で売却した2020-2021年よりも低くなった。
同クラブは、2021-2022会計年度(7月1日から12月31日まで)の上半期は、前年比24%減の1億260万ユーロ(約130億4700万円)の収入で締めくくった。ここ5年連続上半期は黒字だったベンフィカだが、今シーズンの上半期は久方ぶりに3170万ユーロ(約41億3100万円)の赤字を計上した。
営業収益(移籍を除く)は、チャンピオンズリーグに出場したことや、チケット、マッチデー収入が回復したものの例年のように売上が伸びなかっため、総収益の増加には至らなかった。
項目別では、営業収益(選手の移籍金を除く)が9590万ユーロ(約121億9500万円)となり、前年同期の5350万ユーロ(68億300万円)に比べ79.1%の増収となった。これは、チャンピオンズリーグの参加、決勝トーナメントの進出およびスタジアムの観客動員再開の恩恵だ。
テレビ放映権収入は、前年同期比85.9%増の6900万ユーロ(約87億7400万円)となり、クラブ最高の業績に近い数字となっている。
商業部門による収入は1510万ユーロ(約19億2000万円)とこちらも前年よりもプラスになっている。またこの上半期には、今後3年間のスポンサーとしてオンラインカジノを手掛けるベタノ社を組み入れたほか、エミレーツ社と3年、アディダス社と6年の契約更新に至った。
人件費は、シーズン前半に19%増の5900万ユーロ(約75億3000万円)となり大幅に増加した。選手との契約に関しても、一定の試合数、獲得したタイトル、ゴール数に対するボーナスなどの契約が結ばれているため、コストが追加でかかるようになっている。