英国有料テレビ局『Sky Sports』のサッカー担当ディレクターであるゲイリー・ヒューズ氏によると、イングランド女子サッカーリーグであるFA女子スーパーリーグ(WSL)の国内放送パートナーとしての初シーズンの視聴率は「予想以上」だったという。
昨年、WSLを管轄するサッカー協会(FA)は、Skyおよび公共放送のBBCと3年間の放送提携に合意していた。この契約は、国内女子サッカーリーグとしては過去最高となる年間800万ポンドだと言われている。
ヒューズ氏は、SkyにおけるWSLの放送が1試合あたり平均12万5000人の視聴者を獲得していることを明らかにし、リーグがBT Sportによって国内放送されていた2020/21シーズンの大会有料放送の視聴者数と比べて170%も増加していることを強調した。
また、SkyでのWSLの放送の累積視聴者数は600万人に達しており、マンチェスター・シティ対トッテナム・ホットスパーの試合では約55万人が視聴してピークを迎えたと指摘した。
さらに、1シーズン最大44試合の放映権を持つSkyは、プレミアリーグ2試合のライブ中継を行う同ネットワークの看板番組「スーパーサンデー」の直後となる日曜日の夕方に試合を放映することで利益を得ているという。
ヒューズ氏は、「日曜の夕方にキックオフを合わせることでスーパーサンデーの視聴者を引き継ぎ、女子の試合に取り込むことができるわけです。今シーズンのWSL10クラブはプレミアリーグのクラブでもあるので、視聴者はそのまま女子サッカーも観戦する傾向にあります。」
そして、「ただ、視聴者数はとても良いですが、私たちの真の意図は、女子サッカーを成長させるために努力し続けることです」と語った。