2月6日(日)、日本時間の深夜2時からSerieA名物のACミランVSインテルの「ミラノダービー」が行われる。
現時点で首位を走っているインテルは、昨シーズンに引き続き二年連続のスクデットを目指すため、一方で現時点で3位(2位のナポリと勝点並ぶ)のミランは2011-12シーズン以来の王座奪還すべく、今回の一戦に挑む。尚、現時点ではインテルの試合数が一試合少ない状態で、両チームの勝点差は4。
前回のミラノダービー振り返り
昨年に行われたSerieA第12節のミラノダービーでは、今シーズンにACミランからインテルへフリー移籍をしたハカン・チャルハノールが前半開始早々にミランのケシエとの接触でPKを獲得。これを自ら決めて先制する。
この際、古巣であるミランのサポーターを煽るかのようにゴールパフォーマンスをするなど、とんでもないメンタルを魅せる。
しかし、前半17分にFKを獲得したミランがステファン・デ・フライのオウンゴールを誘発し同点に追いつく。その後は両者譲らず前半を終えた。
1-1の同点で後半に突入すると、後半25分、インテルのダルミアンがミランの左サイドバックのバロ=トゥレのスライディングにより再びPKを獲得。キッカーはラウタロマルティネスだったが、これは相手GKのタタルシャヌに阻まれる。
後半はお互いにチャンスがあるも決めきれずドローに終わってしまう。この時点では2位ミランと3位インテルの勝点差は7もあった。
今回の見どころ
1.スタジアムの芝
前節のジョゼッペ・メアッツァ(サン・シーロ)では、季節的にもあまり日光が入ってこないことや直近で9試合と異例な試合数が行われていたことによりスタジアムの芝生状況は劣悪だった。
最後の9試合目に行われてたACミランVSユベントスの試合では遠くからでも見てわかるほどに芝生が荒れていた。そんな状況にACミランの監督であるステファノ・ピオーリも「勘弁してくれ」と嘆いていたそうだ。
しかし今回のミラノダービーはそんな芝生を全部張り替えるため、より万全なピッチコンディションで迎えられるだろう。すなわちSerieAの中でもハイレベル、ハイクオリティの試合が見られるということだ。
2. ミランはいかにしてインテルのMFを抑えるか
専門家のニコラ・ベルティ氏やアントニオ・ノチェリーノ氏は、「現時点でミラン指揮官のステファノ・ピオリが考えるインテルのアンカー・ブロゾビッチ対策として、トップ下にケシエを起用しようとしているが、これによってブロゾビッチの一列前のハカン・チャルハノールとニコロ・バレッラを自由にさせてしまうのではないか」と語っている。インテルの監督、シモーネ・インザーギがどのような策を講じるのかも見ものである。
3. インテルが注意すべき選手
インテルのDFアレッサンドロ・バストーニは、イタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルトで「ミランの左サイド、今シーズン好調のラファエル・レオンをマークするのは大変だ」と述べている。実際に前節のユベントス戦でもレオンに対して二人以上のマークが付けられていた。