ユベントスは、前シーズンはセリエAやチャンピオンズリーグでの試合数が多くしっかりとした収入を得られていたが、今シーズンはテレビとラジオの収入が減少し、赤字が膨らんでいる。
そんな同クラブは、2021-2022年シーズンの会計年度上半期を、13.6%減の売上高で終えた。また、当期の損失は1億1,900万ユーロ(約154億9500万円)にまで拡大している。
当期の売上高は2億2,300万ユーロ(約290億3700万円)で、そのうちの1億630万ユーロ(138億4100万円)はテレビとラジオからによるものだったが、今期は前年と比べて3880万ユーロのマイナスが赤字の要因の一つであるとのこと。
今シーズン前半において、昨年に比べ増加した項目は、チケットの売上とスポンサーおよび広告の売上で、それぞれ158%、2.4%増加した。
コスト面では、選手とコーチの給与が主で、クリスティアーノ・ロナウドやアーロン・ラムジーなど給料の高い選手の退団によって、この項目は前シーズンを8%下回る1億6800万ユーロ(約217億8500万円)となった。
スポーツ業界ではイタリア政府のパンデミック対策による影響が続いているので、同クラブは今期の業績は引き続きマイナスになると予想している。しかしながら、ユベントスは、2022年下半期以降、コストを適正化、あるいは収益減少の緩和によって業績は大幅に改善し、2022年から2023年の会計年度からは黒字化することを狙っている。
8月末、ユベントスの株主総会は、経済的、財務的なコロナウィルスの影響に対処する目的で、4億ユーロ(約520億8400万円)の増資を全会一致で承認した。