インテルの財政状況
オーナーである中国の蘇寧グループはコロナウィルスによる財政難で、2019年にはゴールドマンサックスから、2021年にはオークツリー・キャピタルから融資を受け取っている。
クラブとしてここ2シーズンのスポーツ面での成績は素晴らしいものを見せてはいるが、昨シーズンにはルカク、ハキミ、監督のコンテがクラブを離れたことはクラブの財政状況の悪さを物語る。
21-22年もセリエA2位、コッパイタリア、スーペルコッパ、CLでは決勝ラウンドまで進んだにも関わらず、クラブは今年の移籍シーズンを少なくとも6000万ユーロほどのプラスで締めくくりたいと考えており、これは補強で出ていく資金も考慮しなければならない。つまり選手売却は必須になってくる。
今シーズンの選手売却
最低でも6000万ユーロ以上を捻出しようとすると、主力級の選手を売却することを強いられるだろう。
ただし、来シーズンのスポーツ面での成績を絶対に落とすわけにはいかないのも事実。特にラウタロ、バレッラ、バストーニは継続性やパフォーマンスという観点からもクラブは絶対に逃してはいけない存在だ。
一方で年俸やシーズンの成績面、また将来を見据えると、チリのベテラン選手、サンチェスとビダルのコンビはコスト削減という面でクラブを離れる可能性は高い。
移籍市場でのインテルの動きと最大のターゲット、ディバラ
Inter have made an official bid to Paulo Dybala after meeting with his agents today. Opening proposal for a 4 year contract. 🚨🇦🇷 #Inter
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) June 8, 2022
Meeting was described as ‘positive’ by sources – it’s not fully agreed yet, still to be discussed on salary details but getting closer. pic.twitter.com/ucveWT5kET
インテルの今シーズンの移籍市場のポイントはいかに戦力を落とさず資金を蓄えるかだ。そんな中で、クラブが真っ先に目をむけているのが21-22年限りでユベントスをフリーで退団するパウロ・ディバラだ。
ユベントスで長年エースであり、アルゼンチン人ということからラウタロとのコンビも可能性を見込める。
そしてディバラの代理人であるホルヘ・アントゥンは、ミラノの中心部にあるインテル本社で会談を行い、ユベントスをフリーで去るディバラに対するネラズーリのオファーがテーブルに乗った。
スカイ・スポーツによると、代理人は800万ユーロに加えてボーナスを要求。一方でクラブ側は600万ユーロ+ボーナスで検討しており、双方はまだ合意には至っていない。
またディバラ以外にも、最悪の場合にCBのバストーニやシュクリニアルの代わりとして遜色なくプレーできそうな現トリノに所属するブレーメルをターゲットにしている。