「スタディオ・オリンピコ」での残されたダービーマッチ
「エル・クラシコ」の数時間前にイタリアのローマでも熱きダービーマッチが繰り広げられていた。ジョゼ・モウリーニョ率いるASローマ対マウリツィオ・サッリ率いるSSラツィオ。
両チームとも首都ローマにある「スタディオ・オリンピコ」を本拠地としているが、現在イタリアの様々なチームが新スタジアムを計画しており、ローマとラツィオも例外ではない。
更にイタリアはユーロ2032に立候補しており、開催が決定すると新しいスタジアムの建設や既存のスタジアムの改修も全面的に行い施設の近代化を進めたいとFigc(イタリアサッカー連盟)は考えているので2032年を目処に新スタジアムが完成していく可能性は高くなるかもしれない。
そうなってくると同じホームスタジアムでのダービーマッチ終了のカウントダウンが着々と近づいてきているのかもしれない。
トッティもご満悦?昨日のローマダービー
そんな中両チームのホームであるオリンピコで行われた「デルビー・デッラ・カピターレ」はイタリアの中でも熱狂度で言えばある意味、北のトリノダービー、ミラノダービー、ジェノバダービーよりも高いかもしれない。
前回対戦ではホームのラツィオが激しい打ち合いを制し勝利。試合後はラツィオのシンボルでもある鷲がスタジアムに放たれ、ファルコンリーグローブを付けたサッリ監督の腕に止まる姿も印象に残っていた。
今節はローマがホームのダービーだったが試合結果はまさかの3-0でローマの圧勝。前半早々ローマのエース、タミー・エイブラハムが2ゴールを収め、前半終了間際にはペッレグリーニが精密機械かのような精度で右上の角を狙い澄まし3点目でラツィオを沈めた。
このゴールを見た、ローマのレジェンド、フランチェスコ・トッティのあまり表情にはださなかったものの嬉しさを隠しきれなかった様子が映し出されていた。
この結果を受けてローマはラツィオを追い越し6位に浮上(5位のアタランタと勝ち点同じ)。
次節のセリエAはインテルVSユベントス、ナポリVSアタランタに加えラツィオVSサッスオーロとローマの周りで上位勢の争いがあるので、差を縮めるチャンスでもある。
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