6位 ルチアーノ・スパレッティ-ナポリ

給料300万ユーロ

20-21シーズン最終節でガットゥーゾ指揮官率いるナポリは痛恨のドローで、ライバルのユベントスにCLの出場権を明け渡してしまう。その結果後任としてスパレッティが招聘。

翌年の21-22前半戦は、ミラノ勢を凌ぐ成績を見せたが、スパレッティ特有の”失速”が目立ちスクデット戦線から離脱してしまう。

しかし今季のナポリの成績を見れば、スパレッティの手腕は評価に値する。CLでは決して容易なグループではないのにもかかわらず、全勝大量得点でグループステージ突破、セリエAでも無敗。この調子で失速さえしなければ今季のナポリは国内だけでなく欧州でもカルチョが胸を張れるような成績を残すかもしれない。

ただしくれぐれもスパレッティ自身の退場には気をつけてもらいたい。

ちなみにだがユニフォームのコレクターでもある。

7位 ジャン・ピエロ・ガスペリーニ-アタランタ

給料220万ユーロ

現在の監督陣の中で最も長くクラブを率いているのがガスペリーニだ(就任7年目)。もはやプロヴィンチャのクラブとは感じさせない程までに成長したのは、ガスペリーニによるものが大きい。

しかし21-22シーズンはガスペリーニ政権で一番といっても過言ではないほど低迷した時期でもあった。退団の噂もたっていたが紆余曲折の末クラブに残ることとなった。セリエの中でも超攻撃的なサッカーを武器としてきたが、今季はリトリートを駆使しながらカウンター時はシンプルにゴールまで直結させる戦術も目立つ。

また誤審や際どい判定でよく話題になるセリエAにおいて、ガスペリーニの苦言はもはや名物といえるかもしれない。

実はセリエAの監督の中でも最年長(64歳)だ。ちなみに2位は同率でスパレッティとサッリで63歳。

8位 ティアゴ・モッタ-ボローニャ

給料200万ユーロ

19-20シーズンから4期目に突入した指揮官のシニシャ・ミハイロビッチだったがシーズン開幕は不調が目立ち、解任する結果となってしまった。

代わりとして就任したのは昨シーズン、スペツィアを率いていた監督キャリアがまだ短い新緑のティアゴ・モッタ。

9位 イヴァン・ユリッチ-トリノ

給料200万ユーロ

セリエAの中でも選手を成長させるのに定評がある監督だ。中でもシンゴ、サナブリア、ポベガ(ミランにレンタルバック)、ヴァンヤ・ミリンコビッチ=サビッチ(ラツィオのセルゲイの弟)はユリッチ下で大きく成長した選手たちだ。

熱いが故、フロントと揉めたりすることも多い。またスパレッティと同じくユリッチも退場することが多い。トリノの指揮官を務める前はエラス・ヴェローナの監督だったが、そのときもユリッチとフロントの方向性の違いがあったという話もある。

10位 ヴィンチェンツォ・イタリアーノ-フィオレンティーナ

給料170万ユーロ

老将が多いセリエAでも、新進気鋭でイタリアでも近年評価を高めるヴィオラの監督だ。サイドをワイドに使い、攻撃的なサッカーを武器とするが守備面には課題が残る。

ブライトンのデゼルビ、フィオレンティーナのイタリアーノは(監督として)若いイタリア人監督の中でも特に注目を浴びる存在で、実績を積めばワールドクラスのクラブに引き抜かれる可能性は十分あるだろう。