今セリエAで一番勢いのあるクラブはサレルニターナかもしれない。1998-99シーズン以降当分の間、セリエAに顔を出さなかったサレルニターナだが、今シーズンからセリエAでリーグ争いをしている。
そんなサレルニターナだが、セリエA開幕から12月末まで2勝しかできず、シーズン途中までは圧倒的に最下位だった。しかしシーズン後半から見違えるほどにチームが変わり、驚くことにセリエA直近5試合の試合成績は4勝1分。
これは上位のミラン、インテル、ナポリ、ユベントスを抑えて1位の成績だ。さらにその対戦カードも決して容易なものではなく、上位のフィオレンティーナとアタランタにそれぞれ勝利と引き分けで勝ち点をしっかりとつかみ取っている。
そして昨日の早朝に行われたヴェネツィアFCとの試合で勝利したことにより見事降格圏から脱出し17位に浮上している。残すはカリアリ、エンポリ、ウディネーゼの3試合だが次節の18位カリアリとの直接対決に勝利することができれば残留へ大きく近づくだろう。
白熱する残留争いとボトム6の対戦カード
下記のボトム6のそれぞれの対戦カードを見ての通り、サレルニターナの前を走る吉田麻也が所属するサンプドリアやスペツィアはそれぞれ勝ち点33だが上位陣の対戦が残っている。
一方でサレルニターナは中位以降のチームとしか残っていないため残留どころかさらに順位を上げるチャンスが残っている。
後を追いかけるカリアリ、ジェノア、ヴェネツィアもそれぞれインテル、ユベントス、ローマと厄介な上位陣が待ち構えているため、サレルニターナに追い風が吹いていると言えるだろう。
ボトム6の対戦カード
15-スペツィア(33) フィオレンティーナ、インテル
16-サンプドリア(33) アタランタ、ウディネーゼ、ナポリ
17-サレルニターナ(29) カリアリ、エンポリ、ウディネーゼ
18-カリアリ(28) サレルニターナ、インテル、ヴェネツィア
19-ジェノア(28) ナポリ、ボローニャ
20-ヴェネツィア(22) ボローニャ、ローマ、カリアリ
追記
今節で行われたジェノアvsユベントスでは先制されたジェノアが同点に追いつくと後半アディショナルタイム6分にPKを決め見事逆転勝利。これでジェノアも残留へ向けて弾みをつけられただろう。
一方サンプドリアは本日の早朝に行われたラツィオ戦で敗れてしまったため残留の雲行きが怪しくなってきている。
関連記事