リーベルプレート

2021年に一気に頭角を表し、アルゼンチンのA代表にも選出されたフリアン・アルバレス。2022年冬にはその活躍が認められ、同年夏からマンチェスター・シティへ移籍することが発表された。

2021年後期に得点王を獲得したフリアンは、2022年前半戦でも安定した活躍を見せる。11試合に出場し、8ゴール2アシストをマーク。2月17日のパトロナート戦と5月1日のサルミエント戦ではハットトリックを達成した。

そして圧巻はコパ・リベルタドーレスのグループステージ最終戦。なんとアリアンサ・リマ相手に1試合6得点を記録したのだ。抜け出し、ミドルシュート、ループシュート、左足のシュートなど多彩なシュートパターンで相手を翻弄した。


パトロナート戦

サルミエント戦

アリアンサ・リマ戦

フリアン・アルバレスの市場価値推移

それではフリアン・アルバレスの2022年5月末時点の市場価値の推移を見ていこう(参考:Transfermarkt)。

2018年10月に18歳でデビューを果たしたフリアン・アルバレスは、同年12月時点では100万ユーロ(約1億3100万円)だった。

翌年2019年5月に1000万ユーロ(約13億1000万円)に到達するも、2021年2月までほぼ横ばいで、最高1200万ユーロ(約15億7100万円)にとどまる。

しかし、大器の片鱗を見せ始めた2021年、一気に市場価値が上昇することになる。前半戦は全13試合に出場し1ゴール3アシストと19歳にしては上出来の活躍を見せ、前半戦終了時点では1500万ユーロ(約19億6400万円)にアップ。

その後、2021年後半戦に入ると一気に殻を破ったフリアン・アルバレス。ゴールは5試合目まで生まれなかったが、それ以降ゴールを量産し、最終的には18得点6アシストという圧倒的な活躍をみせ、チームを優勝へと導いた。また、自身初となる得点王にも輝いた。

市場価値は、2021年10月時点で2000万ユーロ(約26億2000万円)に到達すると、シティ移籍決定後の2022年2月は2300万ユーロ(約30億1100万円)に跳ね上がった。

2300万ユーロという数字は、全世界で323番目、アルゼンチン人選手で15番目、同い年の選手(2000年生まれ)で25番目に高い。もちろんアルゼンチンリーグでは1番で、2位のエンソ・フェルナンデス(リーベルプレート)の1500万ユーロを大きく突き放している。シティで活躍すれば一気に上昇するだろう。

22-23年夏からディフェンディング・チャンピオンのシティでどのような活躍を見せるか注目だ。

※ちなみに参考までに、日本人選手の市場価値トップ5は冨安(2500万ユーロ)、鎌田(2200万ユーロ)、南野(1200万ユーロ)、遠藤(1000万ユーロ)、久保(900万ユーロ)となっている。