2022年11月7日、アルゼンチンのトロフェオ・デ・カンペオネスで衝撃の展開が見られた。
トロフェオ・デ・カンペオネスとは、コパ・デ・ラ・リーガ・プロフェシオナル(アルゼンチン前期)とリーガ・プロフェシオナル(アルゼンチン後期)の1位&2位(合計4チーム)が戦うトーナメント。
2022年はボカ・ジュニアーズが前期・後期共に優勝しているため、3チームでの開催となった。
準決勝は前期2位のティグレと後期2位のラシンクラブが対戦。延長後半13分にラシンが劇的なゴールを決め、ボカが待つ決勝へ進んだ。
事件が起きたのは、ボカ対ラシンの決勝戦。なんと両チーム合わせて11枚のレッドカード(選手・監督)が提示されたのだ。
この試合は、ボカが前半19分に先制するも、同22分にラシンが同点に追いつき、結果的に延長戦までもつれ込むという両者譲らぬ熱戦だった。最後は延長後半13分にラシンが勝ち越しゴールを決め、トロフィーを掲げることとなった。
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— Racing Club (@RacingClub) November 7, 2022
最初のレッドカードは後半アディショナルタイムのボカの監督へ。その後両チームの選手1人ずつの取っ組み合いが始まり、両者ともに退場となった。
次に退場したのは、ボカのバレラ。後半にすでにイエローカードを貰っていたのだが、延長前半にシュートを放とうと振り抜いた足が相手に直撃。再びイエローカードを提示され、両チーム合計4人目の退場者となった。
そして大量の退場者が出たのは、ラシンの劇的ゴールから延長後半アディショナルタイムにかけて。ラシンのアルカラスがヘディングでゴールを決めたのだが、ゴールパフォーマンス中にいざこざが起き、両チームのベンチの選手を合わせて5人が退場となった。そこにはゴールを決めたアルカラスも含まれる。
最後はボカのファブラが意図的にもみえるアフタータックルで一発退場、同じくボカのベネデットが審判を煽るようなそぶりを見せたことにより一発退場となった。
この時点でボカのピッチ上の残り選手が6人となったため、強制的に試合が終了し、ラシンの優勝となった。
今回の試合では合計11枚のレッドカードが提示されたわけだが、実はサッカー界にはこれより多くのレッドカードが出された試合が存在する。
それは2011年2月27日に行われたアルゼンチン5部クレイポール対ビクトリアーノ・アレナスの試合。ギネス記録にも認定されているのだが、なんと36人の退場者が出たのだ。
ハーフタイム前にすでに2人の選手が退場していたのだが、後半に入り、ベンチを取り囲んでの大乱闘となった。何人かのファンも乱闘に巻き込まれたという。
内訳はピッチ上の22選手とベンチの選手・コーチ合わせて14人となっており、強制的に試合終了となった。