レアル・ソシエダは21-22年を430万ユーロ赤字で締めることになりそうだ。20-21年に計上した450万ユーロからは改善を見せているが、依然赤字である理由はテレビ放映権収入の減少にあるとジョキン・アペリベイ会長は指摘する。
売上高に関しては、夏の移籍金やシーズンチケットなど年間を通じて発生する可能性のある増収分を含まず、売上高が前年比25%増の1億3870万ユーロとなっており、当初の予想より200万ユーロ多くなっている。
しかし、支出も約1億4300万ユーロと増加した。20-21年のシーズン終了時点ですでに6500万ユーロに膨れ上がっていた選手やコーチ陣への給料だが、今シーズンいくら払われているかは不明である。
近年クラブの人件費は増加しているそうだが、これはチームの結果によって補われているという。実際3シーズン連続で欧州の舞台に立っており、UEFAからの収入も増えている。
アペリベイ会長は、「設定された目標を達成するために努力してきたのに、テレビをはじめとするリーガ・エスパニョーラの収入が減少したことで、このような損失が発生したことは残念だ」と嘆いた。
ちなみに22-23年については、イサクをニューカッスルへ7000万ユーロで売却したことにより、黒字化がほぼ確定している。
アルメリアからウマル・サディクを獲得する際に支払った2000万ユーロやセルタからブライス・メンデスを獲得する際に支払った1400万ユーロの一部を差し引かなければならないが、利益はかなりのものになると予想される。コスト構造を維持し、減価償却費を含めれば、今シーズンはクラブ史上最大の利益を上げる勢いである。
これまでの最高成績は、アントワーヌ・グリーズマンをアトレティコ・マドリードに売却した後の14-15年末の3050万ユーロであった。