レアル・マドリードは、少なくともあと1シーズンは『Emirates FLY BETTER』の文字が入ったユニフォームを着用することになる。クラブは、ドバイを拠点とするエミレーツ航空と22-23年まで契約を延長することで合意に達した。
このように、ホセ・アンヘル・サンチェス氏率いるレアル・マドリードの経営陣は、ブロックチェーン関連の企業が勢いを増しているスポーツスポンサー界で市場に出ることを避けたのだ。
エミレーツ航空の場合、2018年の最終更新後、1シーズンあたり最大7500万ユーロを支払っていたが、今回の延長分の数字は大幅に引き下げられる。クラブは、この契約がさらに延長されるかどうかについてはコメントしていない。
エミレーツ航空との契約延長は、レアル・マドリードが22-23年の新ユニフォームを発表した際に明らかになった。エミレーツ航空の契約は業界最高水準にあり、他のブランドの広告が袖に表示されたりすることはない。トレーニングウェアも同様で、エミレーツとアディダスだけがキットに載せられる。アディダスに関しては、ショップ事業などを含めると年間約1億ユーロの契約と言われている。
レアル・マドリードは、パンデミックの間に2回のリーグ優勝とチャンピオンズリーグ決勝進出を成し遂げており、パンデミック時の損失を回避していることも、この状況を後押ししている。インターブランドによると、ブランド価値は2019年から2021年にかけて12%増加し、6億200万ユーロになったという。
22-23年の収益予測はまだ不明だが、商業部門は今シーズンすでに回復の原動力の一つになっている。具体的には、マーケティング部門全体では2%増の3億2486万ユーロとなり、スタジアムの入場制限解除による商品販売やクラブミュージアムへの来館が増えるなどによる効果が期待される。