レアル・マドリード

チャンピオンズリーグ歴代最多となる13回の優勝を誇るレアル・マドリード(※チャンピオンズカップ時代を含む)。

21-22年はマンチェスター・シティとの準決勝で激しい撃ち合いを制し、リバプールと決勝で争うことが決定した。決勝は日本時間5月29日(日)4:00キックオフ。

レアル・マドリードは、チャンピオンズカップからチャンピオンズリーグに変更となった92-93年から20-21年まで7回決勝に進出しており、21-22年の今回は8回目の決勝進出となる。また、さらに凄いところは、過去に7回進出した決勝全てで勝利し、優勝しているのだ。

今回は、レアル・マドリードの過去のチャンピオンズリーグ決勝を振り返ろう。


97-98年 対ユベントス(1-0)

ミヤトビッチ

アムステルダムで行われたユベントスとの一戦。当時のユベントスには、キャプテンのペルッツィを先頭にダーヴィッツやジダン、インザーギ、デル・ピエロ、デシャンなど名選手が揃っていた。

レアル・マドリードが先制したのは後半21分。右SBパヌッチのクロスがファーサイドに流れるとロベルト・カルロスがダイレクトでシュート。ユベントスDFが身を挺して体に当てたものの、運悪くミヤトビッチの前に転がり、ミヤトビッチが落ち着いて決めた。

結局これが決勝点となり、レアル・マドリードにとってチャンピオンズリーグとなって以来初のビッグイヤー獲得となった。


99-00年 対バレンシア(3-0)

レアル・マドリード

ラ・リーガ勢同士の対決となったバレンシアとの一戦はフランスのサン=ドニで行われた。当時のレアル・マドリードの監督は、後にスペイン代表監督になるデル・ボスケ。

試合が動いたのは前半39分。サルガドがアネルカとの崩しでクロスを上げるとモリエンテスが頭で合わせた。2点目を決めたのは、同シーズンリバプールから移籍したマクマナマン。ロベルト・カルロスのロングスローのクリアボールをボレーで流し込んだ。

そして3点目は、ラウールによるGKとの一対一を制したゴールだった。GK以外のバレンシアの選手が全員攻撃に参加していたため、バレンシアにとってはほぼノーチャンスだった。


01-02年 対レバークーゼン(2-1)

レアル・マドリード

隔年で3回目の決勝進出となったレアル・マドリード。レバークーゼンとの決勝はスコットランドのグラスゴーで行われた。

先制したのはレアル・マドリード。ロベルト・カルロスのスローインに抜け出したラウールが左足でダイレクトで流し込み前半8分でリードを奪うことに成功した。

しかし、その5分後、元ブラジル代表ルシオがセットプレーから頭で合わせレバークーゼンが同点に追いつく。それでも前半終了間際にジダンが伝説のボレーシュートを決め、レアル・マドリードが勝ち越しに成功した。


13-14年 対アトレティコ(4-1)

レアル・マドリード

長らく遠ざかっていた決勝の舞台に12年ぶりに戻ってきたレアル・マドリード。決勝は、ポルトガルでのマドリードダービーとなった。

先制したのは、アトレティコ・マドリード。ウルグアイ代表のゴディンがバックヘッドで流し込んだ。そのまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイム、モドリッチからのコーナーキックにセルヒオ・ラモスが頭で合わせ劇的な同点弾となった。

ここで流れはレアル・マドリードに傾く。延長後半5分にベイルが勝ち越しゴールを決めると、マルセロも続き、最後はロナウドがPKを押し込んで万事休すとなった。


15-16年 対アトレティコ(1-1、PK5-3)

レアル・マドリード

2年ぶりの決勝は再びマドリードダービーとなった。ミラノのサンシーロ(ジュゼッペ・メアッツァ)で行われた決勝で先制したのはレアル・マドリードだった。

フリーキックをベイルが頭で後ろに流すと、セルヒオ・ラモスがGKと接触しながらも気持ちで押し込んだ。

しかし、アトレティコの方も負けていない。ガビとのワンツーで抜け出したフアン・フランがダイレクトクロスをあげると、カラスコが押し込み同点に。

そのまま延長戦も両者点を奪えずPK戦まで進んだが、アトレティコ3人目のフアン・フランがポストに当ててしまい、最終的にレアル・マドリードが優勝を果たした。レアルは5人全員がPKを決めた。


16-17年 対ユベントス(4-1)

レアル・マドリード

2年連続で決勝に駒を進めたレアル・マドリード。ウェールズ・カーディフで行われた一戦の相手はユベントスだ。

先制したのはレアル。カルバハルの折り返しにロナウドが合わせた。

しかしその直後、ユベントスのマンジュキッチがオーバーヘッドを決め、ユベントスがすぐさま同点に追いついた。

1-1のまま後半に入ったが、カゼミーロのゴラッソ、ロナウドの2点目、アセンシオのダメ押しゴールで2年連続の優勝を決めた。


17-18年 対リバプール(3-1)

レアル・マドリード

3年連続決勝へ進出したレアル・マドリードは、ウクライナのキーウでリバプールと対戦した。

前半は両者譲らず0-0で折り返したが、後半開始早々にリバプールGKのミスでレアルが先制に成功する。しかしその直後、マネが同点に追いつくゴールを決めた。

それでも、再びリバプールGKのキャッチミスで勝ち越しに成功すると、後半38分にベイルがオーバーヘッドでのゴラッソを決め、3年連続のCL優勝を達成した。


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