RCDエスパニョールは、CVCから受け取る7800万ユーロで今後の収入を上げるための戦略を立てている。バルセロナの同クラブは、すでに「ラ・リーガ・インプルソ」からの資金で投資計画を定めており、その柱の中にユースサッカーとVIPの収益がある。「目標は、毎年500万ユーロ(約6億8300万円)の収入を得ること」と語っている。
そのため、他の多くのクラブとは異なり、同クラブは投資の5%しかスタジアムに割り当てない。しかしRCDEスタジアムに投資される一部は、エスパニョールの「プレミアムビジネス」に関連する。クラブは近々400万から500万ユーロを投じて、スタジアム内で新しいVIP体験を開発する。
しかしラ・リーガ・インプルソを活かした大きなプロジェクトは、収益を発生させるまでまだとても時間がかかると想定されている。クラブの歴史的資産の一つであるユースアカデミーへの投資に関しては特にだ。
エスパニョールは何年も前から、新しい練習施設を建設するための敷地を検討していた。そのために、今回CVCからインフラや新規事業分野への投資として5460万ユーロを受け取るようだ。
新トレーニング施設と旧トレーニング施設
現在エスパニョールは、すべての企業活動を手の届く近い場所で行えるようにするという考えから、スタジアムのあるバイ・ロブレガット地方に注目している。その土地の購入と建設を合わせると、約1500万ユーロの予算が見込まれる。
そうすることで、サン・アドリアン・デ・ベソスの現トレーニング施設を解放し、新たな収入を得るための「国際的な有料の技術トレーニングプログラム」に焦点を当てたアカデミープロジェクトとして使用することもできる。
それ以外にもエスパニョールは世界各地で23以上のトレーニングプロジェクトを展開しており、次のステップとして、スペインで競技の向上と学業の継続を目指す若者たちにバルセロナでの宿泊施設を提供しようとしている。
この件に関しては「前述した練習施設の件が解消すれば、ビジネスをよりよく発展させることができる」とクラブは言い、ダニ・ハルケ練習施設の隣の土地の建築認可をようやく取得できると自信を見せている。そしてこの分野には1400万ユーロを投資する。
また、同クラブは、クラブをテーマにしたホテルの建設も計画している。これはチームの合宿や、アカデミープロジェクトに参加するためにバルセロナにやってくる留学生を受け入れるためのもの。
関連記事