2020-2021年のラージョ・バジェカーノは、総収入が3,850万ユーロ(約50億円)から1,350万ユーロ(約17.5億円)に減少した。1部に昇格したことで、その穴を埋めることができる予定になっている。
ラージョ・バジェカーノが過去最高の赤数を記録した。ラ・リーガへの復帰の喜びもつかの間、マドリード南部のチームは2020-2021年の決算で700万ユーロ(約9.1億円)の歴史的損失を出し、財務面では頼もしいシーズンを迎えることができなかった。
この予算の穴の原因は、大きく2つある。1つは、パンデミック後の移籍市場の停滞である。世界的な選手移籍の低迷は、バジェ―カスに本拠地を置くクラブにも打撃を与え、選手売却によるキャピタルゲインは87%減の214万ユーロ(約2.8億円)に落ち込んだ。2019-2020年シーズンではアドリアン・エンバルバとアレックス・モレノがそれぞれRCDエスパニョールとレアル・ベティスに移籍したおかげで、1,615万ユーロ(約21億円)の移籍金が支払われ、歴史的な年となっていた。
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— Rayo Vallecano (@RayoVallecano) December 18, 2021
キャピタルゲインだけで1,400万ユーロ(約18.2億円)の調整が行われ、これに伴い特別費用が発生したのが2つ目の大きな原因となった。その特別費用というのがが1部リーグ昇格のボーナスだ。プリメラ・ディビシオンに復帰することに成功したチームには、合計で360万ユーロ(約4.7億円)のボーナスが支払われた。
経常利益は1,040万ユーロ(約13.52億円)と前年の半分となった。スタジアムの閉鎖によりチームの試合をテレビで見なければならなくなったシーズンチケット所有者や会員からの150万ユーロ(約1.95億円)の収入と、前シーズンにあった1,110万ユーロ(約14.4億円)の降格補助の収入を逃したことになった。
テレビ放映権利での収入は53%減の870万ユーロ(約11.3億円)となった(これには降格補助金も含まれる)。ラージョにとって嬉しいニュースは、Digiがクラブのメインスポンサーになったことで、ラージョのスポンサー収入が80%増の170万ユーロ(約2.2億円)になったことが挙げられる。