QSI

2011年にPSGを買収し、豊富な資金力でスター選手たちの獲得に携わっているカタール・スポーツ・インベストメント(QSI)。

スペイン『AS』によると、QSIが現在スペイン2部でプレーするマラガをグループ内に入れることに興味を持っているという。ただ、現在マラガは3年間法的手続きがとられていることや50.3%の株式を保有するアブドゥラ・アル・タニ氏が売却を拒否していることから、すぐに進む話ではないそうだ。

現状、NAS Spain 2000という会社がマラガの96.89%の株式を保有しているが、この数字の中で51%がアブドゥラ・アル・タニ氏、残りの49%はホテル会社BlueBayという分配になっている。

今回QSIが目指しているのは、シティ・フットボール・グループ(CFG)のモデル。CFGとは、イングランドの強豪マンチェスターCを中心に世界のクラブをグループに加えながら世界的なサッカー事業を繰り広げようという団体だ。

現在CFGには多くのクラブが所属しており、その中で選手を育成しながら移籍させたり、合同で強化させたりすることができる。米国のニューヨークC、豪州のメルボルンC、スペインのジローナ、イタリアのパレルモなどが含まれる。また日本でいえば横浜Fマリノスがパートナークラブとなっている。

そんな中で、QSIが最初にコンタクトを取ったのが、ポルトガル1部のブラガ。今季29試合終了時点で3位につける名門である。2022年にブラガの株式30%を取得することが発表されていた。

つまり、マラガは決定すれば3チーム目となるのだが、まだ道のりは険しそうだ。QSIは今後、ネットワークを拡張しながらさらなる強化を進めていく。

(By ALLSTARS CLUB編集部)