残すところ後2つ。今回はカタールW杯グループGの注目若手選手を紹介していく。他グループの注目若手選手は、記事最下部の関連記事からご覧ください。
グループG
ブラジル
セルビア
スイス
カメルーン
驚くことに前回のロシアW杯のグループEとほとんど一緒の組み合わせになってしまった。前回のコスタリカがカメルーンに代わっただけだ。
順当に行けばブラジルが首位通過するだろう。そんな中で今回、スイスとセルビアの試合はどのようになるのか楽しみだ。前回大会では1-2でスイスが勝利し決勝トーナメント進出を果たした。はたまたカメルーンがダークホースとして駆け上がってくるかもしれない。
若手注目選手
ブラジル – アントニー・マテウス (22)
アヤックスでブレイクしたアントニーは、ブラジル人選手らしい独特なタッチで遊び心豊かな選手だ。相手の意表を突くプレーも上手いが、それを可能にしているのは足元の技術の高さだろう。
そして彼のとっておきはシュートとクロスの精度だろう。実際アントニーは右サイドからカットインで進入していき正確無比なコントロールショットで得点を量産している。一方で初速が速く縦への突破にも定評があり、攻撃におけるバリエーションが豊かで脅威となれる選手だ。
セルビア – ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(22)
今季冬のマーケット内では最高額でフィオレンティーナからユベントスに移籍したヴラホヴィッチ。彼のアイドルは40歳を超えてもなお、現役を続けているズラタン・イブラヒモビッチ。現在ではエンバペやハーランドとも比較されるほどの逸材だ。
ポストプレーはもちろんのこと、個人で突破することも可能だ。実際にユベントスに移籍してからのコッパ・イタリア、準々決勝サッスオーロ戦では、ロングカウンターでボールがヴラホヴィッチに渡ってから誰一人としてカバーに来なかったのにもかかわらず、一人でゴールまで運んでいき得点まで結び付けていた。
スイス – デニス・ザカーリア(25)
引き続きスイスからは、ヴラホヴィッチと同タイミングでユベントスに加入したザカーリア。ポジションはCMFで彼を一言で表すなら「でかい、速い、上手い」
ディフェンス面では長い脚でボールを刈り取り、オフェンス面では細かなタッチで相手を抜き去りファイナルサードへボールを持っていける。オシムの言葉を借りるならザカリアはまさしく水を運べる選手だろう。
カメルーン – アンドレ・オナナ(26)
バルセロナの下部組織出身ということもあり、キーパーでありながら11人目としてゲームに参加できる、いわゆる「スイーパーキーパー」だ。2020年にはドーピング検査で陽性になり9カ月間の出場停止処分を課せられたが現在は復帰している。
オナナはセービング能力も高い。特にボールを弾く方向が良く、相手チームにセカンドチャンスをなかなか与えさせない。現在はアヤックスで活躍しているが、来シーズンからはインテルでハンダノビッチの後釜として移籍することが確定している。
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