セリエAはアメリカでの「ミニワールドカップ」プロジェクトを検討中。「ミニワールドカップ」とは、カタールで開催されるワールドカップ(11月21日から12月18日まで)のためにリーグ戦が約2ヶ月間中断することを考慮して、代表チームに招集されていない選手のみで、セリエAチーム同士のトーナメントをアメリカで行うというもの。このプロジェクトによって、W杯による長期間のリーグ中断にもかかわらず、クラブは選手のコンディションを調整することができる。
さらに、イタリアのチームに対するアメリカの投資家の関心も考慮すると、将来的に大きな可能性を秘めた市場を開拓するチャンスでもある。今のところ試合は全てフロリダのオーランドで開催される予定。
すでにFIFAやUEFAとの非公式なコンタクトは良い形に終わっており、現在セリエAはCONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)とも話を進めている。ワールドカップの試合で行われない時間帯で試合が組まれているため、スケジュール的には問題ないはずだが、1200人ほどを1カ月間アメリカに移動させるとなれば、観客動員の点で大きな問題が残る。放映権に関してはMediaset、DAZN、Skyが興味を示している。
セリエA、CEOのデシエルボ氏は、このプロジェクトのスポンサーも募集しており、今のところスポンサーとして中小企業に焦点を当てている。大企業は代表レベルの選手が欠けることを考慮して視野の中心からは外れているが、一時的な融資を予見することができるとのこと。セリエAは、この計画を加速させ、今後2ヶ月でこのプロジェクトを完了させようとしている。