プーマは、最終四半期に勢いを取り戻し、2021年を良いペースで締めくくることができた。売上高は前年度比31.7%増の68億5000万ユーロ(約8832億500万円)となり、過去最高を記録。さらに、2020年の7900万ユーロ(約101億8600万円)から3億7600万ユーロ(約484億7900万円)に利益を押し上げた。
プーマの第4四半期、直近3ヶ月の利益が2020年の同時期を下回ったままであったにもかかわらず、売上高は前年同期比14.3%増の17億6700万ユーロ(約2278億2800万円)に達した。
市場別に見てみると、プーマは北米と欧州で引き続き良いポジションに着いている。米国では、2020年の売上高13億4900万ユーロ(約1739億3300万円)から2021年には19億6900万ユーロ(約2538億7300万円)となり、前年比45.9%増となった。
欧州の売上高は12億2900万ユーロ(約1584億6100万円)から15億2300万ユーロ(約1963億6800万円)へと23.9%増加した。
これらの数字を考慮すれば、北アメリカとヨーロッパの市場だけでプーマの全事業の51%を占めていることになる。その次に続く市場としては中東、アフリカで売上高9億7500万ユーロ(約1257億1100万円)、中国で売上高7億6600万ユーロ(約987億6400万円)。中国のみ2020年を下回る売上高を記録しており、2.8%減となった。
製品カテゴリー別に見てみると、プーマの売上に大きく貢献しているのはフットウェアで、2020年比33.6%増となっており、会社全体の売上高の43%を占める31億6300万ユーロ(約4078億2100万円)の事業を展開している。
次いで、繊維製品などの売上高が25億1700万ユーロ(約3245億2900万円)、アクセサリーの売上高が11億2400万ユーロ(約1449億2300万円)と続く。
従業員数に関しても2020年の13,016人から2021年で14,846人へと増加した。これは、昨年度に比べ従業員数が14%増加したことを意味する。