プーマ

プーマは第1四半期で売上を伸ばしている。ドイツのファッション・スポーツ用品メーカーであるプーマは、当会計年度第1四半期の売上高を19.7%増の19.12億ユーロ(約2,639億円)とした。

同社は、コロナウイルスの規制と地政学的リスクに関連する中国市場の現状により17%減収となったアジア太平洋地域を除き、事業を展開しているすべての市場で2桁の成長を遂げていると語る。

中国の状況は同社のeコマース事業にも影響を及ぼし、売上は13.2%減少したと報告。これもサプライチェーンの混乱よりも小売店のパートナーを優先したためと説明している。

さらにプーマは、「航空輸送コストや原材料へのインフレ圧力、コロナの影響やウクライナ危機による操業中断により、2022年の収益性は希薄になると予想している」と述べている。

通期の業績見通しについては、金利税引前利益(EBIT)を6億ユーロ(約828億円)から7億ユーロ(約966億円)とする、従来からの見通しを維持した。一年前の2021年、同社のEBITは5.57億ユーロ(約768.66億円)であった。

アメリカ大陸では、プーマの売上高は44.1%増となり、グループ最大の市場拡大となる8.16億ユーロ(約1,126億円)を達成した。欧州・中東・アフリカでは、アクセサリー事業が牽引し、売上高は前年同期比25.5%増加の7.1億ユーロ(約978億円)となった。

実際、事業カテゴリー別では、アクセサリーが第1四半期の企業全体の成長を牽引し、前年同期比32.2%増の3.32億ユーロ(約458億円)となっている。一方、ファッションの売上高は16%増の6.39億ユーロ(約881億円)。フットウェアに関しては引き続きグループ最大の事業分野であり、第1四半期の売上高は16%増の9.41億ユーロ(約1,299億円)。

同期のプーマの利益は11.1%増の1.21億ユーロ(約163億円)となっている。