サレルニターナ

サッカーでは、相手より選手層が厚くて強固なチームでも必ずしも勝てるとは限らない。それが面白いスポーツでもあり、難しいところでもある。

リーグ戦では優勝争いをする一方で熾烈な残留争いも同時に繰り広げられている。1試合1試合がそれ以上の意味を成してくる中で格上クラブからすれば、残留争いをしているチームに厳しい戦いを強いられることで、チーム内にネガティブな雰囲気が漂うかもしれない。逆も然りだ。

今回は直近で行われた下位に位置するクラブの善戦をご紹介しよう。

1 レバンテVSアトレティコ・マドリード(1-0)


先週行われたオサスナ戦では3-0で快勝したものの、前々節では最下位のレバンテ相手に0-1で敗戦した。後を追っていた新生バルセロナはバレンシア相手に4-1で勝利を収めたことでアトレティコを追い越し現在4位に。6位、7位のビジャレアルとソシエダも勝点が僅差であるため、アトレティコとしては絶対に落としたくなかった1戦だっただろう。一方でレバンテも勝利はしたものの、一つ上のアラベスと勝点差6もあるため、この機会を弾みにして一気に追い上げたいところ。

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2 ウェストハムVSニューカッスルU(1-1)


圧倒的な資金で冬に5人の大型補強を行ったニューカッスルは、来シーズンの夏にも大型補強を図っている。そのためには今シーズン何としてでも残留しないといけない。そんなニューカッスルは現在5位のウェストハムを相手に、前半セットプレーから相手のDFクレイグ・ドーソンに先制を許すも、アディショナルタイムにニューカッスルのジョー・ウィルロックが相手のクリアミスを押し込み同点に追いつく。後半は両者とも均衡を破れず、ドローに終わる。ニューカッスルはこれで直近5試合の成績だけで言うと4位のマンチェスターUと並ぶ。

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3 ユベントスVSトリノ(1-1)


イタリアの北部トリノを拠点とする両チームの熱きダービーマッチだ。トリノは現在10位だが、現在4位で厳しい状況に立たされているユベントスを追い詰めた。ユベントスはザカーリア、ヴラホヴィッチを補強して攻撃に磨きをかけるがトリノの固い守備に阻まれた。結局コーナーキックからのデ・リフトのヘッドでしか点をとれなかったユベントスは、後半にトリノのエース、アンドレア・ベロッティのボレーで同点に追いつかれる。そのまま試合は終了し痛恨のドローに。ユベントスとしては5位のアタランタが失速しているので、この試合に勝ってプレッシャーを与えたかっただろう。



4サレルニターナVSミラン(2-2)


セリエA現在最下位のサレルニターナは暫定首位を走るミランをホームで迎えた。ミランは前半早々に先制して調子が良いと思われた。しかし新指揮官を擁するサレルニターナはミランの攻撃からボックス間でボールを奪いカウンターで同点に追いつく。後半も1点目と同じような形でサレルニターナが追加点を奪い逆転する。その後はミランに同点に追いつかれ結果はドロー。しっかりと対策を打ち首位相手に善戦を繰り広げたサレルニターナはこれを機に降格圏から抜け出したいところ。三月の頭に控えているインテルとの試合でどのような対策を打ってくるのかも見どころである。