プレミアリーグに新たに昇格したフラムは、2022-23年シーズンのメインシャツスポンサーとして、世界的なベッティング企業であるW88と契約。

フラムにW88が加わったことで、今のところプレミアリーグの8クラブがベッティング関連のメインシャツ契約を結んでいることになる。ニューカッスル・ユナイテッド (Fun88),、エバートン (Stake.com)、ウェストハム (Betway)、 ブレントフォード (HollywoodBet)、サウザンプトン (Sportsbet.io)、ボーンマス (Dafabet) そしてリーズ・ユナイテッド (Sbotop) である。他の昇格クラブであるノッティンガム・フォレストは、まだメインシャツスポンサーを発表していない。

クラブにとって記録的なこのスポンサー契約は、男女両方のトップチームに適用され、スタジアムやクラブのデジタルチャネルで可視化する権利も付与される。

22-23シーズンまではWorld Mobileという企業がメインスポンサーとしてユニフォームの前面に表示されていたが、今回の契約でWorld Mobileはスリーブスポンサーに移り、前面にW88が表示されるようになる。

アジアで特に強い存在感を示しているW88は、スポーツベッティング、ライブディーラーカジノ、ポーカー、スロット、宝くじなどのギャンブルを幅広く提供しているが、このタイプのスポンサーに対して、フラムファンのかなりの割合がシャツ前面に登場しないことを望んでいると答えたブランドでもある

それに昨年、クラブが独自で行った「フラム・サポーターズ・トラスト」という調査によると、47%のサポーターがギャンブル系のユニフォームスポンサーの禁止を支持、46%がクラブのメインスポンサーにギャンブル系スポンサーがつくことを快く思っていないと回答。

またギャンブル系の企業がユニフォームに載っているという理由でクラブのレプリカユニフォームやその他のグッズを買わない意思を示している人もいるという。

廃止に対してのプレミアリーグ、各クラブの対策

SportBusinessによると、プレミアリーグのクラブは、ギャンブル広告に関する新しい法律が英国政府によって提出されたときに、完全なとのスポンサーシップ撤廃を回避するためにスポンサーシップの自主規制の枠組みを作成することを目指している。

クラブとしては3シーズンの移行期間を設け、その間にシャツ前面のベッティングスポンサーシップを段階的に廃止することを希望していると考えられる。また、クラブが、ギャンブル系の企業による前面表示を廃止する代わりに袖スポンサーとして表示をできるよう条件として出すことも考えられる。