イギリスによるチェルシーFCのロックアウトが終わる可能性が出てきた。今週金曜日、シカゴ・カブスのオーナーであるリケッツ家が、チェルシーFCに向けて、正式な入札を行うだろうと、発表された。
リケッツ夫妻はアメリカの投資グループを率いており、これが完成すれば、マンチェスター・ユナイテッド(グレイザー家)、リバプールFC(フェンウェイ・スポーツ)など、すでに複数のクラブを支配するプレミアリーグにおけるアメリカ資本の力がさらに強まることになる。
Forbes誌によればリケッツ家の総資産は約5410億円相当とされてされている。尚現在のチェルシーFCはアブラモビッチ氏に対して約3000億円相当の負債がある。
また、同じMLB球団のロサンゼルス・ドジャースの共同オーナーであるトッド・ベーリーの投資グループも、チェルシーFCへの関心を認めている。
この投資グループはスイスの億万長者で同じくチェルシー購入を検討していたハンスジョルグ・ヴィスや、ロンドンを拠点とする不動産投資家でカイン・インターナショナルのCEOであるジョナサン・ゴールドスタインに匹敵する存在となり得る。
オークツリー、インテルに加えてチェルシーも視野に
カリフォルニアのファンド、「オークツリー・キャピタル」も、チェルシーFCの獲得競争が過熱する中でチェルシー買収のための入札を準備しているという。
オークツリーは、19兆6962億円相当の資産を運用しており、インテルの株式の68.55%を保有する蘇寧の子会社Great Horizonを通じて、インテルに約360億890万円の融資を保証したことで有名。このファンドは今のところチェルシーFCに単独で入札する予定だが、より大きな共同事業体に参加する可能性もある。
オークツリーは、投資銀行レイン・グループが主導するプロセスで、チェルシーの買収を検討している米国の億万長者やスポーツ界の大物たちのグループに加わることになる可能性があると説明している。入札に関しては今週の金曜日までに提示しなければならない。
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